「iPad 3が第4世代LTEと呼ばれる高速通信のゲーム規格に準拠」、産経新聞のITリテラシーがヤバい

いよいよ日本時間の明日未明に発表されるとみられる新型iPad。

「iPad 3」ないし「iPad HD」と呼ばれる同モデルをさまざまなメディアが取り上げる中、「第4世代LTEと呼ばれる高速通信のゲーム規格に準拠」という謎の報道が行われたので、分かりやすく説明してみました。

詳細は以下の通り。

米アップル、「Apple TV」も刷新 新iPadと連動でハイビジョンに対応 国際版も投入 – MSN産経ニュース

産経新聞社がアメリカのIT関連のメディアによる情報などをまとめた報道によると、Appleは日本時間の8日未明に「iPad」の最新モデルを発表するのに合わせて、テレビに接続して利用するセットトップボックス「Apple TV」の最新機種を発表する見通しであるそうです。

新型「iPad」および「Apple TV」はともにApple独自開発の「A5X」と呼ばれるGPU内蔵プロセッサを採用。おそらく1080pのフルHD動画のことと思われる、「フルハイビジョン品質の1080ポイントの高精細動画」をiPadやMacなどに表示させることができるとしています。

なお、新型iPadは現行機種に比べ多くのメモリや高精細な「Retina Display」を搭載予定。また、産経新聞社では3月7日15:45現在、新型iPadが対応する規格について以下のように解説していますが、いろいろと誤解を含んだものとなっています。

「第4世代LTE」と呼ばれる高速通信のゲーム規格に準拠する。このほか、米国以外の地域で発売する国際モデルとして第3世代版アイパッドも品揃えするという。

LTE(Long Term Evolution)」はゲームの規格というわけではなく、現行の「第三世代携帯電話(3G)」に続く新たな通信規格で、海外では「第四世代携帯電話(4G)」と呼ばれているもの。

日本でもNTTドコモが2010年12月から「Xi」というサービス名でLTEを展開しているほか、3月15日からはイー・モバイルも「EMOBILE LTE」をサービスインする予定。いずれも下り最大75Mbpsという、従来よりも高速な通信を実現しています。

つまり産経新聞社の報道をもう少し分かりやすく言い直すと、「新型iPadはLTEと呼ばれる高速通信規格に対応しており、LTEが展開されていない地域向けの国際モデルとして、3G対応モデルも展開される」ということになると考えられます。

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