またしてもNTTドコモがiPhone導入について「現状だとなかなか厳しい」と回答



2008年の「iPhone 3G」日本発売以来、常に人々の話題に上り続けてきた「NTTドコモ版iPhone」の存在。

2011年10月には一足先にKDDIが「iPhone 4S」の発売にこぎ着け、ソフトバンクモバイルの独占を崩しましたが、NTTドコモが導入するのは現時点でも難しいということが明かされました。

詳細は以下の通り。



ドコモ社長、iPhone導入「現状だと厳しい」  :日本経済新聞

日本経済新聞社の報道によると、NTTドコモの山田隆持社長は本日行われた決算説明会の終了後、記者団に対してiPhone導入の可能性について「現状だとなかなか厳しい」という認識を示したそうです。

これはiPhoneではNTTドコモが独自に展開するスマートフォン向けコンテンツ配信サービス「dメニュー」などを展開しにくいことによるもので、「スマートフォンの半分以上はAndroidで自由にできるものにしたい」と戦略を説明。

また、iPhoneの導入について、「導入するとなると、かなりボリュームコミットメントが飛んでくるはず。半分以上にしろと言われたら我々の基本戦略とは合致しない」と回答するなど、同社とAppleの戦略が異なることを原因としています。

iPhoneに注力している感の強いソフトバンク、WiMAX対応モデルやメーカー各社の人気スマートフォンを取り入れた上で「iPhoneも選べる」という姿勢を打ち出したKDDI、そして「自社のサービスを組み込めないのであればiPhoneを売るのは難しい」というスタンスのNTTドコモ。

NTTドコモはiPhoneの導入について、今までも同様のコメントを行っており、まさに三者三様の様相を呈していますが、「iPhoneを売らない」という選択をするのであれば、それに見合うだけの魅力的なスマートフォンやコンテンツを打ち出さない限り、他社への移転など、ユーザー離れが進む可能性が否定できないのも事実。

また、自社サービスを組み込みづらいという点においては、マイクロソフトの「Windows Phone」も同じ状況なわけですが、つまり今後もAndroidに注力し続けるということでしょうか。いずれにせよ「どれだけの差異化を打ち出すことができるか」という部分は、今後NTTドコモにとってさらに大きな意味を持つことになりそうです。

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