折りたたんだり、曲げることができるディスプレイや空中にホログラムのように表示するディスプレイなど、「未来のスマートフォン」を考える際、ディスプレイ部分はどのように進化するのか……という点は非常に興味深いわけですが、NTTドコモがその答えの1つとなりそうな「透過型両面タッチディスプレイ」を開発しています。
詳細は以下から。
5月30日から開催されているモバイル業界の一大見本市「ワイヤレスジャパン2012」のNTTドコモブース。
そこに「透過型両面タッチディスプレイ」を搭載した端末が参考出展されていました。
モニターには解説ムービー。透過型ディスプレイの表面と裏面、両方にタッチパネルを取り付けることで、ディスプレイの向こう側が透けて見える上に、両面からのタッチ操作が可能になるというもの。なお、背面操作については2007年にAppleがiPod向け技術として特許申請したほか、まだ対応ソフトウェアが出そろっていないものの、ソニーが新型携帯ゲーム機「PS Vita」に採用しています。
これが実機。背面にあるNTTドコモのロゴが透けて見えています。
動画で見てみると一気に分かりやすくなりました。
NTTドコモの「透過型両面タッチディスプレイ」 - YouTube
ちなみに手に持ったところはこんな感じ。
2009年にソニー・エリクソンが「Xperia Pureness」を発売したものの、後継機種が出ることはなかった透過型ディスプレイ採用の携帯電話。
「透過型+両面タッチ」という特徴をどう活用するのかを提示できない限り、二の舞となりかねない部分もある「透過型両面タッチディスプレイ」ですが、はたしてどのような形で製品化するのでしょうか。技術的には非常に興味深いだけに、NTTドコモや端末メーカーの製品企画力が問われるところです。
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