ソニーが2012年モデルとなる新型ウォークマンを発表しました。
昨年発売された初のAndroid 2.3採用ウォークマン「Zシリーズ」の後継にあたる「Fシリーズ」をはじめ、多くの機種がラインナップされる中、なんとハイエンドモデルの「顔」的な存在であったAシリーズが消滅しています……。
詳細は以下の通り。
Sony - Made for music lovers, by music lovers : : News : Sony Europe Press Centre
ソニーのヨーロッパ法人のプレスリリースによると、同社は新型ウォークマンとして「F800」「S770BT」「E570」「E470」シリーズを発売するそうです。
Android 4.0採用で快適動作を実現、ブラウジングや「Google Play」を利用したアプリの追加などが可能な「F800」シリーズ。フルデジタルアンプ「S-Master MX」や「クリアオーディオテクノロジー」、内蔵スピーカーの音質を向上させる「xLOUD」といった高音質化機能や無線LAN、Bluetoothを搭載。
なお、昨年発売の「Zシリーズ」と「Fシリーズ」を比較すると、主に以下の部分でスペックが異なります。
ディスプレイ:4.3インチ→3.5インチ
本体容量:16GB、32GB、64GB→8GB、16GB、32GB
バッテリー持続時間:音楽約20時間、動画約5時間→音楽約20時間、動画約4.5時間
Bluetoothイヤホン付きの「S770BT」シリーズは8GBモデルのみがラインナップ。
ノイズキャンセリング機能搭載の「E570」シリーズは8GB、16GBモデルの2機種展開。
カラフルな「E470」シリーズは8GBモデルのみがラインナップされます。
スピーカー付属モデル「E473K」シリーズも展開されます。なお、「Fシリーズ」以外は2インチのQVGAディスプレイを搭載しており、約36時間の音楽連続再生が可能です。
あくまでヨーロッパ向けモデルであり、今後正式発表されるであろう日本向けモデルとスペックが異なる可能性は十分に考えられますが、やはりどうしても気にせざるを得ないのが「Aシリーズが無い」という点。
近年ソニーは以下のようにウォークマンを展開してきたわけですが、Aシリーズが今後リリースされないのであれば、「音楽プレーヤーに高音質は求めるが、バッテリーがもたなくなるので高機能はいらない」という層を丸ごと切り捨てることになるわけです。
・最新の技術を惜しみなく投入したフラッグシップモデル「Xシリーズ」や「Zシリーズ」
・高音質化技術などを詰め込み、長時間駆動も可能なハイエンドモデル「Aシリーズ」
・高音質化機能を一部省略し、手ごろな価格を実現したミドルレンジモデル「Sシリーズ」
・価格を抑えたエントリーモデル「Eシリーズ」
・スポーツなどに特化した「Wシリーズ」
各モデルの差異化に利用されてきた「デジタルノイズキャンセリング技術」が2011年の国内向けモデルからはEシリーズにまで搭載されるようになり、フラッグシップモデル以外の差が「高音質化技術をどれだけ採用しているか」という点のみに集約していたウォークマン。
Fシリーズ以外にほぼ同じ筐体を採用していることからも、展開方法に大きな変更が加えられたことが見てとれますが、国内向けモデルが発表される際も、このままのラインナップとなるのかどうかが気になるところです。
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