2007年に公開された国産Twitterクライアントの先駆者的存在「Twit」の開発が終了しました。
ヒビノアワ: Twitの開発を終了します
開発者のCHEEBOW氏の公式ブログによると、現在公開中のTwitter用Windowsクライアント「Twit」について、現在公開しているバージョン3.90をもって開発終了することが決定したそうです。
CHEEBOW氏は「Twit」は日本語が使えるWindows用のクライアントソフトがなかったので作り始めたソフトで、その後クライアントがたくさん開発されて選べるようになるまでは同ソフトしか選択肢がなく、さまざまな要望に応えるべく開発を続けてきましたが、「以前のように活発に機能を追加したりするような開発はもう行えそうにありません」とコメント。
Twitがリリースされた当時のことを振り返り、Twitterが今のような巨大なサービスになると想像しておらず、手持ちのライブラリを使って当時使い慣れていたDelphiでちょちょいと2日くらいで作ったのが最初のバージョンであったことを明かしています。
また、今や開発を開始した当初とはあらゆる点で変わったことについてもコメント。愛用しているユーザーのために当面アーカイブは置いたままにするものの、今後Twitterの仕様変更により、ある日Twitが使えなくなることに備え、できるだけ早めに「Janetter」などの他のクライアントアプリへ移行することを推奨しています。
しかし、時代は変わりました。あれから、5年です。
さすがに設計も古いですし、リストやユーザストリーミングにも対応できていません。
そして、僕の状況も変わりました。
平日は、iPhoneやAndroidのアプリ開発を行い、週末はアイドルや同人の歌い手さんに提供する楽曲を作り続けています。
趣味の開発にさける時間も、かなり少なくなりました。
もちろん、モチベーションもあの頃のままではありません。
自分が作らなくても、すでにきちんとしたものがあります。
なお、Twitterはクライアントアプリのユーザー数に上限(最大10万人)を設けるなど、開発者向けのガイドラインとAPI変更について、開発者に厳しい内容を突き付けましたが、この件についても「もう、あの頃の関係のままでは進んでいけない時期なんでしょう」という、少し寂しい気持ちにならざるを得ないコメントを表明。
Twitの歴史は、Twitterの不具合と、度重なる仕様変更との戦いの歴史ではあったのですが、それでも、Twitter社と僕ら開発者は手を取り合って進んできました。
でも、もう、あの頃の関係のままでは進んでいけない時期なんでしょう。
まさにTwitterを取り巻く時代の移り変わりを見ているかのような「Twit」の開発終了ですが、CHEEBOW氏は以下のように締めくくっています。
今までTwitを使ってくださってありがとうございました。
少しでも、あなたのTwitterライフが楽しいものになってくれていたらうれしいです。
長い間応援ありがとうございました!
CHEEBOW先生の次回作にご期待ください!
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