Xi・au 4G LTE・Softbank 4G LTE・EMOBILE LTE・Softbank 4G・UQ WiMAXの通信量、速度制限まとめ

本日KDDIとソフトバンクモバイルからiPhone 5が発売されたのを皮切りに、携帯電話4社で次世代高速通信「LTE」がサービス開始されることとなりましたが、各社とも「1ヶ月以内に7GB以上通信すると月末まで通信速度を128kbpsに制限」といった規制とは別に、ネットワーク混雑回避のため「数日以内に一定以上通信すると通信速度が落とされる」という規制を設けています。

そこで今回、携帯電話各社のLTEサービス「Xi」「au 4G LTE」「Softbank 4G LTE」「EMOBILE LTE」に加え、TD-LTEと呼ばれる通信方式と互換性を持つ「Softbank 4G」やKDDI傘下のUQコミュニケーションズが展開する「UQ WiMAX」を交えて通信量制限並びに通信速度制限を比較してみました。

◆各社が提供しているLTEサービスの通信量制限は?

定額料金で利用できる通信量、そしてネットワーク混雑回避のために通信速度が制限される条件となる通信量や、制限が実施される期間などの詳細は以下。

・NTTドコモ「Xi

定額料金で利用できる通信量:7GB
制限の対象となる通信量:当日を含む直近3日間のデータ通信量が約1GB以上
制限が実施される期間:「通信が遅くなることがある」として明確な規定は無し
備考:一定時間内または1回の接続で大量のパケット通信があった場合または長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合に通信が中断されることも

参考リンク:
Xiパケ・ホーダイ フラット : ご注意事項 | 料金・割引 | NTTドコモ

・KDDI「au 4G LTE

定額料金で利用できる通信量:7GB
制限の対象となる通信量:直近3日間のデータ通信量が約1GB以上
制限が実施される期間:終日
備考:月額525円のテザリングオプション利用時は利用できる通信量は7.5GBに、ただしiPhone 5向けのテザリング無料キャンペーン適用時は7GB制限

参考リンク:
料金プラン | 料金・割引 | iPhone 5 | au

・ソフトバンクモバイル「Softbank 4G LTE

定額料金で利用できる通信量:7GB
制限の対象となる通信量:直近3日間のデータ通信量が約1GB(839万パケット)以上
制限が実施される期間:当日6時~翌6時
備考:上記の制限は「パケットし放題フラット for 4G LTE」「パケットし放題 for 4G LTE」および「パケット定額 for 4G LTE(通信量無制限、テザリング利用不可)」すべてが対象。

参考リンク:
ご利用の際に制御することがあるコンテンツやサービスについて | ソフトバンクモバイル

・イー・モバイル「EMOBILE LTE

定額料金で利用できる通信量:10GB
制限の対象となる通信量:24時間ごとに366MB(300万パケット)以上
制限が実施される期間:当日21時~翌2時
備考:通信の切断は無し

参考リンク:
「EMOBILE通信サービス」における通信品質確保を目的とした対策について | EMOBILE

◆「Softbank 4G」「UQ WiMAX」も比較してみた

・ソフトバンクモバイル「Softbank 4G

定額料金で利用できる通信量:7GB
制限の対象となる通信量:直近3日間のデータ通信量が約1GB(839万パケット)以上
制限が実施される期間:当日6時~翌6時
備考:月額3880円で利用できる「4Gデータ通信バリューキャンペーン」適用時、定額で利用できる通信量は月5GBまで

参考リンク:
ご利用の際に制御することがあるコンテンツやサービスについて | ソフトバンクモバイル

・UQコミュニケーションズ「UQ WiMAX

定額料金で利用できる通信量:無制限
制限の対象となる通信量:速度制限無し
制限が実施される期間:速度制限無し

参考リンク:
WiMAXなら速度制限なし!|UQ WiMAX – ワイヤレスブロードバンドで高速モバイルインターネット

◆基本的に横並びの大手3社、ソフトバンクの「容量無制限」にはカラクリも
各社のLTEサービスを比較した場合、大手3社は「1ヶ月あたり7GBまで定額」「3日間で約1GB通信すると速度制限」「速度制限は丸1日適用(KDDI、ソフトバンクモバイルの場合)」という基準で通信速度制限が運用されており、事実上ほぼ横並びの中、興味深いのがソフトバンクモバイルがiPhone 5向けに提供している通信量無制限プラン「パケット定額 for 4G LTE」。

同プランは仮に「Softbank 4G LTE」の理論値の10分の1の速度(7.5Mbps)で通信した場合、1日あたり42秒通信すれば対象となり、多くのユーザーが該当しかねない「1ヶ月に約1.2GB以上(1日あたり40MB)通信したユーザーに1ヶ月間通信速度を制限する」という基準を適用しています。

つまり「次世代高速通信のLTEが容量無制限」という、まるで夢のように聞こえるソフトバンクモバイルのiPhone 5向けプランは、月間の通信量が無制限となる代わりに、購入3ヶ月目あたりから毎月の通信速度が制限されるという仕組みによるわけです。

・10月10日追記
他社と同水準にすることが10月1日に告知されました。

◆規制の影響が少ない「EMOBILE LTE」、そもそも規制が無い「UQ WiMAX」
また、大手3社と比較して非常に緩い規制となっているのが、イー・モバイルの「EMOBILE LTE」。そもそも現時点で通信量無制限(2014年5月からは1ヶ月あたり10GBまで)であることに加え、通信速度制限の基準および内容も「1日に366MB以上通信すると当日21時~翌2時のみ規制」という、非常に影響範囲の狭いものとなっています。

そして携帯電話各社が次世代高速通信サービスに次々と通信量制限を導入する中、ひときわ輝きを増しているのが「UQ WiMAX」。現時点では通信速度こそLTEに引けを取ることになるものの、「通信量制限も通信速度制限も行われない」というのは、スマートフォンでSkypeやLINEといったデータ通信を利用した音声通話アプリや、HD解像度に対応した大容量コンテンツの普及が進む昨今であるからこそ、より大きな意味を持つのではないでしょうか。

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