サークル参加希望者が増えていることもあって、ジャンルによっては当選するのがなかなか困難になりつつあるコミックマーケット。しかしながらせっかく当選しても、お盆進行や年末進行で原稿が思うように進まず、印刷所の直前入稿プランすら間に合わない場合があるわけですが、そんなギリギリの状況の救世主となりうる「自費出版(コピー本)プラン」をキンコーズが冬にも提供することが明らかになりました。
なんと夏と比較してサービスが強化されており、新たに展開された自動製本対応のコピー機と合わせて、同人作家にとって非常にありがたいサービスとなりそうです。
Kinko's Japan | キンコーズ・ジャパン
キンコーズ・ジャパンの公式ページによると、2012年12月17日~2013年1月31日の期間および店舗限定で「自費出版プラン」を提供するそうです。
これは文字通り、コピー製本をキンコーズが代行してくれるパッケージプランで、白黒コピー代や用紙代、中とじ製本代、表紙代、小口裁断代が含まれており、表紙のカラープリントや用紙変更は追加料金が発生するオプション扱いです。
価格表。原稿サイズはB5限定で20ページ・30冊から注文可能。20ページの本であれば150冊以上刷れば1冊100円以下で済むほか、200冊を超える印刷にも対応。対応できるページ数は表紙を含む最大60ページまでとなります。
基本料金では注文から24時間後に仕上がりますが、料金を2割上乗せすると、時間を6時間にまで短縮可能。
さらにハガキや2013年のカレンダーといったグッズをプリントしてくれる「ハガキ印刷パック」が特別料金で提供されるほか、ブースを彩る上で非常に便利な「短冊ポスター」もプリント可能に。まさに「冬コミフルサポート」状態です。
気になる対応店舗は以下。コミケ会場に比較的近い大崎店や汐留店でも展開中ですが、年末年始は各店舗の営業時間に注意する必要があります。
<東京・横浜>
東銀座店、西新宿店、淡路町店、新宿南口店、大崎店、田町店、池袋西口店、渋谷店、水天宮店、恵比寿店、上野店、品川店、汐留店、秋葉原店、横浜駅西口店
<名古屋>
伏見店、名駅広小路店
<大阪>
南森町店
ちなみにキンコーズは自動で製本してくれるコピー機を提供していますが、「自費出版プラン」との最大の違いは「印刷中に休んでいられるかどうか」という点。自分で印刷するとどうしてもコピー機の前に居続ける必要があるわけですが、自費出版プランでは少なくとも仮眠を取ることくらいは可能となります。
睡眠や休養を犠牲にして製本作業に取りかかった結果、イベント当日は目の下にクマができた仏頂面での交流を余儀なくされ、揚げ句の果てには肝心の本に乱丁・落丁が発生、しかも人でごった返す会場の空気の悪さで喉をいため、体力の低下で抵抗力が弱っていたことも相まって風邪をひいて年越し……といった大惨事を避ける上でも、各種サービスを上手く使いこなしたいところです。
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