ソフトバンクがイー・アクセス株の大半をSamsungなどに売却へ



ソフトバンクが完全子会社化したイー・アクセスの議決権付き株式をSamsungなどに売却する方向であることが明らかになりました。



朝日新聞デジタル:ソフトバンク、イー・アクセス株売却へ サムスン電子に - 経済・マネー

朝日新聞社の報道によると、ソフトバンクは完全子会社化したイー・アクセスの議決権付き株式の約67%を、月内にもSamsungなど海外の通信機器メーカー5社とオリックスなどの国内リース会社6社に約6%ずつ売却するそうです。

これは2012年6月に総務省が700MHz帯の電波をイー・アクセスに割り当てた際に同社が提出していた基地局整備計画がソフトバンクによる完全子会社化によって計画通りに進まなくなるのではないかという懸念を受けたもので、ソフトバンクは株式の売却によって独立性に配慮するとのこと。

ちなみにイー・アクセスの株式全体のうち議決権付き株式の割合はわずかであるため、売却が成功してソフトバンクの議決権比率が3分の1未満となった場合でも出資比率は99%を超える見通し。また、今回の報道を受けて、ソフトバンクは以下のようなコメントを発表しています。

一部報道について | ソフトバンク株式会社

本日、イー・アクセスの株式に関する一部報道がありましたが、当社が発表したものではなく、同社株式の保有形態については引き続き検討中です。


あくまでソフトバンク自身は「検討中」としていますが、非常に気になるのが海外の通信機器メーカー5社に株を持たせるという部分。LTEの有力ベンダーであることからSamsungが挙がっていると思われますが、ソフトバンクやイー・モバイルの取引先を考えると、残る4社はHuaweiやZTE、エリクソン、ノキア・シーメンスなどになるのでしょうか。

・2013年1月14日15:40追記
ソフトバンク、イー・アクセス株売却へ サムスンなどに議決権株67% (2/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

産経新聞社の報道によると、アメリカ議会が中国の通信機器メーカーに安全保障上の懸念を示していることに配慮して、ソフトバンクはイー・アクセス株の売却先に中国系メーカーを含めない見通しであるそうです。

ソフトバンク系次世代PHS、ノキアなど海外5社出資 :日本経済新聞

ちなみにウィルコムから次世代PHS事業を分離してAXGP事業を手がけているワイヤレスシティプランニング社へは2010年にエリクソンとノキア・シーメンス、アルカテル・ルーセント、Huawei、ZTEの5社が出資した経緯があるため、どうやらZTEやHuaweiの代わりにアルカテル・ルーセントが含まれることとなりそうです。


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