【印度通信 Vol.1】悪名高かったデリー国際空港に到着

かつて旅行者たちからインド最初にして最大の難関と恐れられたデリーのインディラ・ガンディー国際空港。今はここはどんなことになっているのでしょうか?


「地球の歩き方」も口を酸っぱくして警戒を呼びかけているデリー国際空港でのトラブル。インドを旅している間に一番巻き込まれやすいのがここだと言われています。

基本的には路線バスのない深夜到着便でインド入りした旅行者が、空港前で待ち構えている悪徳タクシーに悪徳旅行代理店に連れ込まれていわゆる「ボッタクリ価格」の高価な列車チケットを買わされたりツアーを組まされたりというもの。

あれだけ「歩き方」が昔から注意し続けているにもかかわらず、インド初心者の学生旅行者がコロッと騙されて何万円も払う羽目になったという話を聞くことも稀ではありませんでした。さて、2013年のデリー国際空港はいったいどうなっているのでしょうか?

まず到着すると驚くほど長い通路。安い航空会社を選んだので端から端まで歩くハメになりました。動く歩道が延々と続いています。

「インドにようこそ」の文字。

ムドラと呼ばれる「印」をあしらった不思議な雰囲気のイミグレーション。邪悪な何かを跳ね返そうとしているかのようです。

実はインドは日本人を始めとしたこれらの国籍を持つ人々には14日のアライバルビザを発行しています。ただし、本当に問題なく入国できるのか未知数の部分があるため、事前に大使館でビザを取っておくのが一般的。ここまで来て追い返されたら目も当てられません。

荷物の受取所も広大です。深夜の2時過ぎですが免税店も開いていました。

そして到着ロビーから外に出たところ。大勢のインド人たちが待ち構えています。

ですが、特に声をかけてくるでもなくじっと待っているだけ。昔のイメージとは違います。歩いていてもしつこく声をかけてくるタクシードライバーや客引きはいませんでした。

ちなみに一度到着ロビーから出ると銃を持った兵隊さんに再入場は固く拒否されてしまうので注意。ビジター用のチケットを買わないと再入場はできなくなっています。

市内に向かうにせよ、国内線に乗り継ぐにせよ数千円程度の両替は済ませておいたほうがよいと思われます。

深夜に到着した場合は空港のプリペイドタクシーを使うのが比較的安全だと言われていますが、それでもトラブル事例はあります。現状でもおすすめできるかは微妙なライン。「歩き方」などでも薦められているように、最初の一泊は送迎付きでホテルを予約しておくのが無難。

朝まで待つのであれば、セキュリティがしっかりしていてカフェなどもある到着ロビーの中で待つのがよいでしょう。なお、現在は地下鉄も空港まで接続しているので遅めの時間でもデリー市内に直接迎えるので相当便利になっています。

今回はヴァラナシ行きの国内線に乗り継ぐのでこのシャトルバスで国内線ターミナルへ。深夜でも1時間に1本程度は運行しています。乗ったら座席でスタッフのにーちゃんが爆睡している辺りはやっぱりインドでした。

こちらも巨大な国内線ターミナル。かなりの雨で久しぶりに蒸し暑いという感覚を味わわされました。出発ロビーの入り口はやはり銃を持った兵隊さんが守っています。この辺りのセキュリティはもう万全と言ってもいいかもしれません。

LAPTOP STATIONでノートパソコンを使っているインド人の皆さん。今となってはごくごく当たり前の光景です。

ピカピカのロビーでくつろぐ旅行客。後ろにはチベット仏教のラマ僧の一団も。

さて、2013年のインド、どうなっているか非常に楽しみです。

ねこぢる
青林堂

・関連記事
総重量10kg、黄金を全身に装備したインドのゴールドマン BUZZAP!(バザップ!)

バラモンたちの残飯の上をごろごろ転げ回る中央インドの奇習が禁止→不可触民の大反発で撤回へ BUZZAP!(バザップ!)

険しい岩山をたったひとり、人力だけで削って道を作ったインド人 BUZZAP!(バザップ!)

インドのストリートチルドレンたちが自分達の将来のためにリアル子供銀行を設立 BUZZAP!(バザップ!)

死傷者続出、こぶし大の石を互いにぶつけ合う凶悪過ぎるインドの奇祭 BUZZAP!(バザップ!)

この記事をSNSでシェア

フォローまたはいいね!して最新情報を手に入れよう

ライフ に関する人気記事

  1. 独り身の寂しさを紛らわせる究極アイテム「ボーイフレンド(ガールフレンド)枕」
  2. 日本三大名瀑「袋田の滝」で、光舞う巨大地下建造物と見上げる巨岩に圧倒されてきました
  3. DNAにATGC以外の新たな人工塩基を組み込んだ生命体の育成と繁殖に成功
  4. 立ったまま座れて、しかも歩ける「ウェアラブルチェア」を千葉大学が開発
  5. あの「盛り塩」の起源、京都発祥の「立砂(盛砂)」はどこから来たのか

ライフ の最新記事