iPhoneで順調に契約数を伸ばす他社とは対照的に、契約者数の伸び悩みに苦しんでいる感のあるNTTドコモですが、少し気になるのが大手プロバイダ各社や日本通信、Amazon.co.jpなどによる同社の回線を使った通信サービス(MVNO)の扱い。
中には月額500円以下で利用できる「ワンコインSIM」なども提供されているわけですが、はたしてドコモの契約者数としてカウントされているのでしょうか。さっそく問い合わせてみました。
NTTドコモ広報部に問い合わせた内容と回答は以下の通り。
BUZZAP編集部:
御社が毎月公開している契約者数につきましてですが、純増数の中にはMVNOの形で他社へ提供している回線は含まれているのでしょうか。また、その場合「通信モジュールサービス」などとしてカウントされているのかもお教え下さい。
NTTドコモ:
お問い合わせいただいた件ですが、MVNOの数は含まれています。モジュールなどの中には含まれておらず、すべて関東・甲信越の中に含まれます。
NTTドコモの2013年1月分の地域別契約数・純増数内訳はこんな感じ。ほぼすべての地域でマイナスとなる中、関東・甲信越のみ純増となっているのは、MVNOへの提供分によるものかもしれません。
ちなみにMVNOによる回線の提供はNTTドコモやイー・モバイル、UQ WiMAXが中心となって実施しており、2012年9月末時点でのMVNO契約数は前期比6.3%増の555万加入を記録。
「ワンコインSIM」や「980円SIM」に見られるように基本料金は低く、携帯電話会社独自のサービスも載せられないため、必然的に1契約あたりの収益は低くなりがちではあるものの、携帯電話各社の契約者増につながる足がかりとなっています。
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