AppleとSamsungがスマートフォンメーカーの2強として台頭を続けている昨今ですが、Huaweiが2社と肩を並べることになる可能性があることが明らかになりました。
Huawei aims at becoming first-tier smartphone vendor, says report
中国の大手ポータルサイトの一つ「163.com」に掲載されたHuaweiの最高経営責任者Richard Yu氏のインタビューによると、同社はAppleやSamsungに続く世界最大手のスマートフォンメーカーを目指して製品開発を進めているそうです。
Huaweiは2011年度には主に携帯電話事業者向けにカスタマイズされたスマートフォンをODM(相手先ブランド名での製造)で提供するメーカーでしたが、2012年度には90%を自社ブランドで提供できるようになるまで成長。
2012年度に75億ドル(約7391億円)を売り上げたほか、2013年には90億ドル(約8869億円)にまで成長することが期待されており、世界三大スマートフォンメーカーの一角となるため、今後3~5年で売上高を飛躍的に伸ばすことを目指しているとのこと。
ちなみにHuaweiが世界三大メーカーを目指すにあたって、ソニー・モバイルやHTC、Motorola、NOKIAなどの大手メーカーが立ちはだかるわけですが、同社の強みはその技術力とコストパフォーマンス。SamsungやApple同様、独自開発のCPUを搭載したハイスペックスマートフォンを安価に提供しています。
「Xperia Z」にも採用されているソニーの最新型CMOS「Exmor RS」やクアッドコアCPUを搭載したイー・モバイルのHuawei製LTEスマートフォン「STREAM X GL07S」。なんと端末代込みで月額3880円で利用できます。
また、Huaweiは「STREAM X GL07S」や「Acsend D2 HW-03E」「GL04P」「GL06P」「HW-02E」などで、より高速なLTE通信を実現する「UE Category 4」に対応させていますが、こちらも世界各国のメーカーに先駆けてのこと。LTEの基地局設備なども合わせて提供しているメーカーならではと考えられます。
さらに現行のLTE(FDD-LTE)と並んで期待されている「TD-LTE」互換の高速通信規格「AXGP」のフルスピード(下り最大110Mbps)に対応したモバイルルーター「ULTRA WiFi 4G 102HW」をいち早くリリースしたのもHuaweiです。
このように決してコストパフォーマンスだけではなく、次世代高速通信への対応などの技術面においても強みを持つHuawei。すでに日本市場でもモバイルルーターやフォトフレームで高いシェアを記録しているわけですが、スマートフォンでもブランド名を定着させることはできるのでしょうか。
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