京都の「百鬼夜行」で有名な一条通の「妖怪ストリート」と妖怪アートフリマ「モノノケ市」を訪れてみました


安倍晴明を始めとする陰陽師の活躍から鞍馬寺で天狗に剣術や兵法を習った牛若丸の逸話まで、京都はモノノケの話には事欠きません。そして百鬼夜行の伝説のある一条通の商店街は今も妖怪ストリートとして密かに人気を集めています。

京都市の北西に位置する菅原道真公を祀った北野天満宮。そこからほんの少しだけ南に下った一条通にあるのが「妖怪ストリート」として売り出し中の大将軍商店街。この一条通は「付喪神記」で百鬼夜行の地として描かれており、それ以外にも宇治拾遺物語、今昔物語などで妖怪が出現する地として登場するなど、京都の中でも妖怪に縁が深い場所なのです。

大将軍商店街振興組合 一条妖怪ストリート _ 大将軍商店街振興組合 百鬼夜行の通り道 一条妖怪ストリート

その大将軍商店街で2005年から始まったのが「妖怪ストリート」を始めとした妖怪による街おこし。一見普通の商店街なのですが歩くとそこら中の商店の前に妖怪の人形が出迎えてくれます。さて、歩いてみましょう。

ここが入口。

京都らしい宇治茶ののぼりの横にぬらりひょん。

リポビタンを箱で持っている妖怪。お疲れなのでしょうか。

同じ薬屋さんのケロヨンが妖怪に見えてきます、不思議!

コロネパンの妖怪、コロネくん。

同じパン屋さんの前にありました。食パンマンのご先祖に見えなくもありません。

学生服の一つ目小僧。夜に見たら怖そうです。物陰にいるのも高ポイント。

かえるの妖怪。かなりディティールが作りこまれています。

これもディスプレイなのかオリジナル妖怪なのか判断に迷います。

呉服&和装屋さんの前には鞍馬天狗と猫娘。

妖怪ストリートの立て看板。妖怪だけにやはり絵柄が某大先生風。

どの妖怪も手づくり感がありながらもこだわって作り込んでいるものが多くて見ていて飽きません。なんだか京都市内の某美大が一枚噛んでそうな気もします。

そしてこの日はまちおこしの一環として商店街の中ほどにある大将軍八神社で年4回ほど行われているアートフリマの「モノノケ市」が開かれていました。数ある京都の手づくり市やフリマと違うのは出店条件が「妖怪をテーマにしたグッズを取り扱っていること」というもの。

入り口から烏天狗がお出迎えしてくれました。

遅めの時間でしたがお客さんは大勢いました。人気のお店は商品売切れもちらほら。

賞品は全て妖怪をテーマにしたもの。アクセサリ、おもちゃ、お面、足袋、ポストカードなどから、同人誌、占いにおみくじまで。

売り子さんが仮装やコスプレをしているのも楽しいです。

こちらは妖怪フィギュア。全てオリジナルデザイン。

こちらは竹炭入りの真っ黒な妖怪たこ焼。かなり美味しかったです。

この「モノノケ市」は数年前から開催されていて、最初は知名度も低くお客さんも少なかったのが、繰り返し開催されるうちにどんどん知られるようになったとのこと。テーマが「妖怪」という縛りがあることで、他では見つからない妖怪グッズが手に入るのも人気の元のようです。


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