飛行機にも持ち込めちゃう?世界初の3Dプリントで作ったプラスチック製の銃がすごい!



先日BUZZAP!では幼児向けライフルについての記事を掲載したばかりですが、なんとついに3Dプリントで銃が作れる時代がやってきました。

この銃を作ったのは25歳のテキサス法科大学院生のCody Wilsonさん。8ヶ月前に3Dプリントだけで銃を作ると宣言していましたが、今回見事に成功となりました。

Liberator - Dawn of the Wiki Weapons - YouTube

この銃の名前は「the Liberator(解放者)」。16ある部品のうち15個が3Dプリントで作製されたプラスチック製で、撃針と呼ばれるピン状の部品だけが金属製となっています。この銃の製造に使ったのはCADデータと8000ドルの中古のStratasys Dimension SST 3Dプリンタ。


そしてWilsonさんと彼の属するDefense Distributedはこの度この銃の試射に成功しています。手に持った状態と紐を使った遠隔での試射の模様がYouTubeにアップされています。銃弾は実弾の.380ACPを使用していますが、試射後に目に見える損傷はなかったとのこと。ただし、撃針がずれていたために使い物にならなくなったサンプルもあったと報告されています。

The first ever hand-firing of the world's first fully 3D-printed gun - YouTube

Remote test-firing the world's first fully 3D-printed gun - YouTube

なお、the Liberatorの試射の成功を受けてDefense Distributedはセキュリティに関する声明を発表しています。



「犯罪者がプラスチックの火器を自宅で生成できて、金属探知機に引っかかることもなく持ち運べたとしたらセキュリティチェック、銃購入者の履歴チェック、銃所持の登録は意味をなさなくなってしまう。数カ月前まではプラスチック製の銃なんてSFの話だと言われたものだが、現在はその技術は証明されてしまった。プラスチック火器への法規制が必要だ。」




なお、現在でもDefense DistributedのHPの以下リンクから銃のデータはダウンロード可能な状態となっています。

≫ LIBERATOR DEFCAD

なお、撃針もDefense Distributedのサイトから5ドルで購入可能。あとは実弾さえあれば使用可能な状況となります。

1 Roofing Nail DefDist

まだまだ実用化にはクリアするべき課題はあるとは思われますが、シリアルナンバーもなく足がつきにくい、しかも自宅で作れる銃の存在は大きな脅威になりそうです。

Liberatorと名付けられたこの銃、いったい何から誰を解放することになるのでしょうか?

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