LTEの数倍のデータを送ることができる「Advanced MIMO技術」をKDDIが開発



2013年夏モデルおよびiPhone 5や第4世代iPad向けに下り最大100Mbps(規格上は下り最大112.5Mbps)のLTEネットワークを提供するKDDIが、現行のLTEの数倍のデータを送ることができる「Advanced MIMO技術」を開発したことを発表しました。



LTEの数倍のデータを一気に送ることができるAdvanced MIMO技術を開発 | 2013年 | 株式会社KDDI研究所

KDDI研究所のプレスリリースによると、複数の端末に大きなデータを一斉に送ることで、LTEに比べて周波数利用効率を約3倍に向上させる「Advanced MIMO技術」を開発したことが発表されています。

スマートフォンの普及に伴い、携帯端末のトラフィックが急増する中で周波数の有効利用が課題となっている昨今ですが、対策の1つとして、基地局と端末側の双方で複数のアンテナを組み合わせて通信速度を向上させる「MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術」が活用されているとのこと。

しかしながら同技術には組み合わせるアンテナ数が増えるほど干渉が起きやすくなるという問題点があり、通信速度の向上には限界があったわけですが、KDDI研究所は干渉を減らし、さらに周波数利用効率を上げることが可能なAdvanced MIMO技術を開発。これにより周波数利用効率をLTEの約3倍(20bps/Hz)に向上させることができるとしています。


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