振り込め詐欺や電話勧誘を防げる「迷惑電話チェッカー WX07A」レビュー、PHSの新たな使い方に

家庭の電話機として利用できる「イエデンワ」やスマートフォンのストラップとして利用できる超小型端末「ストラップフォン」など、音声通話に特化したPHSの新たな使い方を模索しているウィルコムですが、本日行われた新商品・新サービス発表会において、新機軸となる「迷惑電話チェッカー WX07A」が発表されました。

これが「迷惑電話チェッカー WX07A」。PHS回線を用いてデータベースサーバーにアクセスし、振り込め詐欺やセールスに用いられた電話番号のブラックリストを自動取得するというもの。なお、迷惑電話の番号は警視庁が提供します。



使い方は簡単。このように電話回線と家庭の電話機との間に接続します。

迷惑電話チェッカーは着信があっても電話機を鳴らさないようにする機能を搭載しており、迷惑電話番号3万件および許可番号・拒否番号を300件ずつ登録できます。

安全な電話番号から電話がかかってきた場合はこんな感じ。

ウィルコムの迷惑電話チェッカーに安全な番号から発信 – YouTube

実際に迷惑電話がかかってきたところ。本体下部のライトが赤く点滅し、迷惑電話のおそれがあることを告知してくれます。

ウィルコムの迷惑電話チェッカーが迷惑電話を警告 – YouTube

迷惑電話チェッカーの主要な機能はこのPVを見れば一目で分かります。

迷惑電話チェッカーの機能が一目で分かるPV – YouTube

なお、迷惑電話チェッカーには月額700円(基本使用料210円、オプション料金490円)の「迷惑電話チェッカー専用プラン」が提供され、契約期間は3年間。PHSとセット契約すれば基本使用料がずっと無料(ただしオプション料金490円は必要)となるほか、2013年9月末までは単独利用でも基本使用料が無料。

理解の浅い高齢者を相手に電話による不十分な説明でモバイルデータ通信光回線のインターネット契約を迫る事例など、電話勧誘販売が国民生活センターへの相談内容のトップとなっていることや、振り込め詐欺の被害額が363億円に達し、被害者の80%が60歳以上であるという現状を考えると、なかなか面白い試みであると思われる迷惑電話チェッカー。

嫌がらせしたい相手を迷惑電話番号として登録……といったデータベースの恣意的な運用についても、件数や頻度などを判断して判断するとのことなので、あまり心配する必要は無さそうです。また、ウィルコムの担当者は今後、スマートフォンやフィーチャーフォンに同様の機能を搭載する方向で検討しているとコメントしています。

ウィルコム(WILLCOM)
http://www.willcom-inc.com/ja/index.html

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