二日酔いしないビールが開発される!?


Photo by splityarn

暑い時に飲むビールは最高ですが、調子に乗ると二日酔いで大変なことに。しかしついに二日酔いしないビールという夢の様な飲み物が開発されたようです。

オーストラリアの研究者チームが開発したのは、脱水を起こさないビール。具体的には、スポーツドリンクに含まれているような電解質をビールに加えました。この研究を主導したブリスベンのグリフィス大学保健研修所のBen Desbrow準教授によると、

「被験者が飲んだ4種類の異なるビールのうち、我々が電解質を加えたライトビールが最もよく体内に保持された。これは最も被験者たちに効果的に水分補給ができたことを意味している。」




研究チームが4種類のビール(ふたつは市販のもの、ひとつは普通のアルコール成分で、残りのひとつはライトビールだった)の成分を調整したところ、ライトビールに電解質を加えた時に普通のビールよりも3分の1程水分補給の効果が上がったとのこと。なお、電解質を加えても味自体には影響はありませんでした。

ここで言われている電解質は体に必要なミネラルで、飲酒によって脱水が起こる時にはこれらが失われがちになります。また、ミネラルの欠如が二日酔いの大きな原因のひとつになるとされているため、ミネラルを補い、脱水を防ぐことですっきりとした翌日の目覚めを手にするというもの。

なお、これはビールをケース単位で水のように消費するオーストラリア人の話なので、日本人にはそのまま適応できません。日本人はアルコールを分解する際に生成されるアセトアルデヒドを分解する酵素が弱かったり全く無かったりする、いわゆる「酒に弱い」「下戸」などの体質の人が多く、このアセトアルデヒドが順調に分解されないことが二日酔いの大きな原因だとされています。だとすればやはり(下戸はもちろん)酒に弱い人が人が今回開発されたビールを飲んだとしても二日酔いになる可能性は十分あります。

ただし、だから日本人にとっては無意味かといえばそんなことはありません。ライトビールは通常のビールよりもアルコールが弱いため、二日酔いにはそもそもなりにくい上に、脱水を防ぎ、必要なミネラルを保持することで二日酔いの別の原因をブロックするため、結果的には二日酔いには「より、なりにくい」ビールだと言うことができます。

とにかくアルコールでふらふらになるまで酔っ払いたいんだよ!」という人には好きにしていただく他ありませんが、ビールが飲みたい時は、酔いそのものよりもあの喉越しや味わいが欲しい場合もあります。暑い夏の仕事明け、そして焼き肉やBBQなどのこってりした食事の時など、なによりあの苦味と爽快なキレが欲しくなってしまう人も少なくないはず。

ノンアルコールビールでは物足りないけれど二日酔いせずにビールを楽しみたいという、お酒の弱い人や女性、そして「アルコール離れの進む」若者向けにはうってつけの商品になるかもしれません。あの翌朝の苦しみから少しでも逃れてお酒を楽しめるなら、そんな切実な声が聞こえてきそうです。

(Photo by splityarn

Hydrating beer containing electrolytes to stop hangovers created by researchers Mail Online

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