ソフトバンクモバイルが携帯電話を割賦購入したユーザーについて、滞りなく割賦代金を支払っているにもかかわらず「未入金」と誤登録してしまっていたことが明らかになりました。
信用情報機関への入金登録情報の誤りについて | ソフトバンクモバイル株式会社
ソフトバンクモバイルの告知によると、ユーザーが契約した個別信用購入あっせん契約、割賦購入契約について、分割支払金などを入金したにもかかわらず、未入金として信用情報機関「CIC」および「日本信用情報機構」に登録してしまっていたそうです。
これはソフトバンクモバイルのシステムの不具合によるもので、2009年~2013年8月までの誤登録期間中に信用情報機関および提携個人信用情報機関「全国銀行個人信用情報センター」の加盟会員会社と、クレジット契約の申し込みなど、信用情報を用いて取引していた場合には、取引に影響が生じた可能性があるとのこと。
すでに誤登録された情報は全て正しい信用情報へと修正されていますが、誤登録された未入金記録は6万3133件におよび、実際にクレジットカードを作れない、ローンを契約できないといった影響が生じた可能性のある件数は1万6827件にのぼるとされています。
このような事態が起きた背景。分割払いを利用して携帯電話を購入すると、携帯電話会社の電気通信事業だけでなく、クレジット事業とも契約を交わしたことになるわけです。
そして分割支払いが滞ると、信用情報機関に滞納情報が登録されてしまい、ほかのクレジット・ローン契約の可否に影響が出ることに。もし誤登録が発覚しなかったら……と考えると、なかなか笑えません。
携帯電話のクレジット契約件数(累積)と滞納率の推移。携帯電話端末の高価格化に伴ってクレジット契約件数が増加するのに合わせ、滞納率も3%台を突破。今年1月に政府広報で注意喚起が行われる事態となりました。
なお、ソフトバンクモバイルは今回の事象について経済産業省へ報告を行った一方、影響があったかもしれないユーザーへお詫びと連絡をしており、ユーザーからの問い合わせ窓口を設けています。
・20時54分追記
ソフトバンク利用者 “滞納”と誤登録 NHKニュース
NHKの報道によると、誤登録が経済産業省に報告されたのは今年の3月末。つまりソフトバンクモバイルはそれよりも前に事態を把握していたものの、今まで何も公表していなかったことになるほか、問題が発覚した経緯も、自社内での調査ではなく、顧客からの申告がきっかけだったとされています。
問題の登録については、利用者の申告を受けて調査した結果、システムの不具合が原因で起きていたことが分かり、正しい情報に修正するとともに、3月末に経済産業省に報告したということですが、外部には公表していませんでした。
・関連記事
ソフトバンクが2013年冬~2014年春モデルを発表、詳細まとめ | BUZZAP!(バザップ!)
まさに倍額ダブル解約金、ソフトバンクが一部の契約解除料を20790円に大幅引き上げ | BUZZAP!(バザップ!)
抱き合わせに潜む罠、スマートフォンを購入するときの注意点まとめ | BUZZAP!(バザップ!)
3G対応で手軽に健康管理できる「スマート体組成計 301SI」レビュー、ただし月額課金や2年縛りも | BUZZAP!(バザップ!)