オンラインゲームなどで見かけることのあるセクシーな女性キャラ。こうしたキャラを使う女性にはある特徴があることが判明しました。
アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化されたゲーム「トゥームレイダース」の主人公ララ・クロフトのような、セクシーなコスチュームのキャラクターはゲームの中には溢れかえっています。
また、現在ではオンラインゲームを中心にアバターと呼ばれる自分そっくりのキャラクターを作成できる機能を持ったゲームも増加しています。
こうしたタイプの女性を自キャラとして使用する女性ゲーマーは、現実世界で自分を性的な意味で自己客観化する傾向にあることが研究によって明らかになりました。
スタンフォード大学の研究チームの実験では、18歳から40歳までの86人の女性ゲーマーに対し、各ゲーマーに似せたセクシーな服装の女性キャラか、性的な雰囲気のない服装の女性キャラを使ってゲームをプレイさせました。
その後、考えたことを自由筆記する他、多くの質問に「非常にそう思う」から「全くそう思わない」までの5段階で答えさせました。
この中で、セクシーな服装の女性キャラを使用した被験者は自由筆記欄では性的な自己客観化の指標となるような肉体に関する考えを多く書き記しており、また「レイプ事件の多くで、被害者の女性はふしだらで評判が悪い」という設問に対し、性的でない服装の女性キャラを使った被験者よりもはるかに多く「そう思う」「非常にそう思う」と回答しています。
個人のアイデンティティとゲーム上のキャラ選択やアバターのつくりが相互関連する現象は「プロテウス効果(Proteus effect)」と呼ばれており、ゲーム上のキャラクターやアバターの振る舞いや外見なども現実世界での態度や考え、行動に影響を及ぼします。
この際、アバターが本人と似ていればいるほど、この効果は増大し、ゲーム上のキャラクターの食生活のパターンや着ているものまで似通らせることがあります。セクシーな女性キャラを使用する女性ゲーマーに影響を与えるのもこの効果によるとされています。
自己客観化というと冷静に自分を見つめる「よいこと」のようにも見えますが、これは自分を「かけがえのないひとりの人間」としてみるのではなく、「交換可能なモノ」として見ることにも繋がります。
以前「援助交際」という形で自分の性的な価値を値踏みする女子高生たちが話題になったことがありましたが、彼女らはまさに自分自身の肉体やステータスを客観化していたと言えるでしょう。
こうした女性たちが、自分を客観化して性的に安く見積もるようになると、男性からは「都合のいい女」に見えてしまうのかもしれません。
How Using Sexy Female Avatars in Video Games Affects Women TIME.com
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