美味しいそば屋は全国にありますが、立ち食いそばの中で名前が上がるのはまずここ。場所はなんとJR姫路駅の山陽本線ホーム。実際に食べに行ってみました。
大阪からJR新快速で1時間、筆者の住む京都からは1時間半(もしくは新幹線で45分)、兵庫県姫路市は世界遺産の姫路城はもちろん、今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」でも話題の街。その中心駅であるJR姫路駅に今回目指す「えきそば」があります。
「えきそば」は名前の通り駅の中にあるそば屋さん。通勤、通学客がさっと立ち寄ってつるつるとそばをかっ込む立ち食いそばスタイルのお店です。
この「えきそば」を運営するのはまねき食品株式会社。明治22年に日本で初めて幕の内駅弁を販売したとされています。そして第2次世界大戦後の1949年に姫路駅ホームで立ち売り形式で「えきそば」を販売し始めました。
まねき食品株式会社|えきそば
さて、山陽本線下り新快速を降りたJR姫路駅のホームです。終点のため混み合っています。人の流れに沿って進んでいくと…。
「えきそば」がありました。今風な作りで壁にまねき食品の広告が出されていますが、看板の下に小さく「Ekisoba Scince 1949」の文字も。
中に入るとスープのいい香りが。列車を降りたばかりと思われる利用客で賑わっています。
券売機でチケットを購入。14:00~17:00はタイムサービスで「姫路駅名物」の天ぷらえきそばときつねえきそばが300円になっていました。やはりここは天ぷらえきそばをオーダー。
チケットを輪ゴムを張ったシートに挟むと手際よく、あっという間にサーブしてくれます。20秒もかかっていません。
こちらが姫路駅名物、天ぷらえきそば。一味唐辛子はお好みでかけます。HPによるとこのえきそばは「かんすい入りの、中華麺に和風だしというミスマッチの商品」とのこと。確かにそばではなく中華そばの色です。
和風だしはもちろん関西風でさっぱりとしつつも味わい豊か。意外にもこのだしに中華麺がちゃんと合うんです。さらりと食べられて重さを感じさせず、立ち食いには本当にぴったり。それでいてだしと混じり合う天ぷらの風味とボリュームが満腹感を誘います。
なお、この「えきそば」は現在大河ドラマにちなんだ黒田官兵衛西国紀行というキャンペーンで期間限定メニューを販売中。せっかくなのでおかわりして食べてみました。
選んだのはこちらの「えきそば まっ黒田」。はい、ダジャレです。ここ笑うとこです。天下取りを志した勘兵衛にちなみ、鶏(天下取り)と黒ごま(黒田)を使ったえきそばということ。苦しいところですが名前も見た目もインパクトがあり、なんこつ入り黒ごま鶏つくねも普通に美味しそうではありませんか!
そしてまた驚くべき速さで提供されたのがこちら。器が黒田官兵衛仕様になっている芸の細かさは注目に値します。
そしてこの黒ごまに覆われたつくね。これがプチプチ感とコリコリ感に溢れていて非常に美味しいです。しっかりボリュームがありつつさらりと食べられる工夫はさすがに老舗の立ち食いそば店だけあります。
この「えきそば」は列車が止まる度に人が流れ込んでくる賑やかなお店ですがとても雰囲気がよいのも特徴。若者からお年寄りまで整然と食べては出て行く日常感があり、有名なため観光客も食べに来るのですが、迷っていると親切に注文の仕方を教えてくれたりもします。
まさに姫路という街に根付いた名物そば屋と言えるのではないでしょうか。
えきそば 姫路駅店 - 姫路 そば [食べログ]
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