京都の街を眺められる新スポットが登場したので見に行ってきました。詳細は以下から。
先日BUZZAP!では京都の街を一望できるスポットとして五山送り火で有名な大文字山を紹介しました。こちらは30分ほどのハイキングが必要ですが、こちらの新スポットはシャトルバスで簡単に訪れることができ、現在は国宝の「青不動」も併せて見ることができます。
今年の10月からオープンした「将軍塚青龍殿」は京都市の東にそびえ立つ、四神の一角、清流が護るとされる東山の頂上の将軍塚に青蓮院門跡が中心となって新たに落慶させたものです。
青龍殿の建物は大正3年に建てられた総檜造りの大日本武徳会京都市武道場をそのまま移築再建したもの。青不動として知られる国宝の不動明王二童子像が落慶を記念して10月8日から12月23日まで御開帳されています。
建物はもちろん、大きな目玉となっているのが大舞台。「清水の舞台から飛び降りる」という諺があるほど有名な清水寺の舞台の4.6倍の広さを持ち、東山の頂上から京都の街並みが一望できるとされています。
一体どれほどのものなのか、実際に訪れてみました。
まずは平安神宮と知恩院の間にある青蓮院を訪れます。ここから30分おきにシャトルバス(往復200円)が出ています。チケットは青蓮院と青龍殿の共通拝観券が1300円(夜間ライトアップ拝観は1500円)となかなか自信たっぷりなお値段。
シャトルバスは10月というハイシーズンの3連休とはいえ、台風19号が迫っている影響もあるのかギチギチに満員というほどではありません。行きは20分ほどで東山の頂上までたどり着きます。
入口です。真新しい感じが京都のお寺のイメージとはちょっと違いますが、それを言い出すと修復が終わったばかりの平等院鳳凰堂などもずいぶんピカピカなので気にしないことにします。基本シャトルバスで訪れるので、到着時には若干行列になります。
少し歩くとこちらが青龍殿。大正時代の武道場ということもあり、非常にがっしりと古めかしい木造建築です。内部は撮影禁止。この日はご住職の方が青龍殿の成り立ちや、御開帳されている国宝の青不動の説明などを行っていました。がらんとしていましたが天井も高く気持ちの良い建物です。
そしてやはり気になるのが大舞台。新しい木の香りがふわっと漂う真新しく、本当に巨大な舞台です。とにかく広い。1000人乗っても大丈夫ということは耐久性もイナバ物置の軽く10倍ですね。
端まで行くとそこからは京都の街が文字通り一望でき、五山送り火の左大文字、舟型、妙法が西山から北山に掛けて並んでいるのが見えます。大文字は残念ながら方角の問題で見えません。また、四条通から南側は木が茂っているため見えにくいです。
舞台から順路にそって歩くとぐるりと将軍塚を巡ります。この塚は桓武天皇が794年に平安遷都した際に作らせたもの。国家の大事があると鳴動するとの言い伝えがあります。今がその時かと耳を澄ませてみましたが、どうやらまだ大丈夫のようです。
将軍塚を巡った先にはもうひとつ展望台があります。こちらからは青龍殿と大舞台も見えます。南の方も京都タワー周辺などは見えますが、やはり若干茂った木が邪魔になって見えないところも。
最後にお庭を歩いて回ります。紅葉と桜の木以外は全て新しく作りなおしたとのこと。苔が美しく敷き詰められています。
これで一周。お庭から先は一方通行になっていて再入場はできません。シャトルバスに再び乗って青蓮院に戻ります。帰りは意外と早く、10分程度で到着します。
戻ってきたらせっかくですので青蓮院もじっくり拝観してみましょう。皇室にゆかりが深いだけあり、広く見応えも十分。これから紅葉の時期にかけて間違いなく激混みスポットとなるはずなので、時間には十分余裕を持って訪れてみてください。
天台宗 青蓮院門跡
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