宇宙にも機材や道具をEメールで送れるようになりました。詳細は以下から。
世界ではじめてISS(国際宇宙ステーション)にEメールを用いてソケットレンチのデータを送信し、無重力状態の宇宙ステーションでの3Dプリントに成功しました。
Made In Space社のMike Chenさんのチームは先日、ISSのBarry Wilmoreリーダーの要請でラチェット式のソケットレンチをコンピュータ上のデータでデザインし、3Dプリント用のフォーマットに変換。そのデータをNASAが受け取り、ISSにEメールで送付しました。
ISSには現在無重力状態で作動するMade In Space社の3Dプリンタが設置されているため、このプリンタを使用してこのソケットレンチを作成しました。
#3dprinting for #AstroButch then joins @AstroSamantha on @SpaceX #Dragon grapple training... http://t.co/ypqjd9eanj pic.twitter.com/3p5KvRfi8y
— Intl. Space Station (@Space_Station) 2014, 12月 16
Chenさんによると
「このソケットレンチは地上でデザインされてデータとして宇宙に送られて作成された最初のものだ」
とのこと。この方法で必要な機材やスペアパーツ、道具などを地上から宇宙に送るのはロケットを使って物理的に運搬するのに比べて圧倒的に時間や費用を圧縮できるため、非常に画期的。
この3Dプリンタは今年9月にISSに運ばれ、既に20以上のものが3Dプリントされていますが、その際のデータは地上から共に運ばれたもの。今回のようにEメールで必要に応じてプリントできるようになれば、火星や小惑星帯の調査などの長期のミッションでも大きな力になりそうです。
“Emailing” Hardware To Space Backchannel Medium
(Photos by NASA)
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