VAIOブランドのスマホ「VAIO Phone」がそのベールを脱ぎました。
「性能でなくデザインで差別化する」と意気込んでいたにもかかわらず、パナソニックが海外向けに発売したモデルと性能どころかデザインまで同じである上に、本体価格が2万円ほど上乗せされています。詳細は以下から。
VAIO Phone誕生
日本通信およびVAIOのプレスリリースによると、本日正式発表された「VAIO Phone」は以下のようなスペック。ワンセグ・赤外線・おサイフケータイ(NFC含む)といった日本人向け機能や防水・防塵性能などは一切ない、純粋なミドルレンジ機です。
OS:Android 5.0
サイズ:約141.5mm×約71mm×約7.9mm
ディスプレイ:5インチHD(720×1280)
質量:約130グラム
カメラ:背面1300万画素、前面500万画素
CPU:1.2GHz クアッドコア
RAM:2GB
内蔵メモリ:16GB
バッテリー:2500mAh
SIMサイズ:マイクロSIM
テザリング:対応
気になる一括購入時の本体価格は5万1000円。24回分割払い時の支払額は、音声通話と上限無しの高速定額プランを合わせて月額3980円、音声通話+1GBのライトプランでは月額2980円となっています。
・追記
なお、VAIO Phone発表に先駆け、先月末にはパナソニックが同デザイン・同性能の「ELUGA U2」を台湾市場向けに発売済み。いずれも台湾メーカーが開発・生産を担当した同一モデルで、販売価格は7990台湾ドル(約3万円)です。
つまりVAIO Phoneは性能面でもデザイン面でもオンリーワンな部分は無く、3万円程度で発売されているスマホにVAIOロゴを付けた程度のものを5万1000円という超強気の価格設定で販売するわけです……。
・追記2
SIMフリーで提供されるVAIO Phoneですが、その一方で提供されるSIMカードがVAIO Phone以外で利用できないことが公式Q&Aから判明しました。日本通信はSIMフリーを進めるなど、自由度の高さを売りにしていたはずですが、VAIO Phoneでは勝手が異なるようです。
VAIOのSIMをほかの端末にいれることはできますか?
いいえ。VAIO Phone専用のSIMカードになります。その他の端末ではご利用いただけません。
・追記3
(PDFファイル)日本通信のプレスリリースによると、VAIO Phoneは今までのMVNO向けスマホと異なり「ブランド力の弱いメーカーのものでも、有名メーカーの旧型を使い回したものでもない、魅力的な通信端末」という位置付けとのこと。
当社が切り拓いたMVNOサービスの業界には、現在、多くのMVNO事業者が参入し、通信サービスの多様化および低廉化が進んでいます。しかしながら、お客様にとって通信サービスと同様に極めて重要な通信端末については、MVNO事業者が提供するサービスにおいては、ブランド力の弱い製造業者の製品か、または、ブランド力のある製品では旧型モデルが中心となっています。
当社は、このような状況を踏まえ、VAIOとの協業により、モバイル通信機能を内蔵する魅力的な通信端末を新たに企画し、市場に投入していくことを目指しています。本製品は、この協業の第一弾の成果です。
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