【ベンチマーク比較】「Zenfone 2」は本当に格安なのか、Xperia Z4やGalaxy S6など2015年夏モデルと比べてみた



今月から順次発売されているASUSのSIMフリースマホ第2弾「Zenfone 2」。

第1弾は値段の割に性能が高く、「コストパフォーマンスのいいスマホ」という評価を欲しいままにしていましたが、さっそくZenfone 2の性能面を解剖してみました。キャリアが発売する2015年夏モデルと比べて、いったいどれだけのポテンシャルを秘めているのでしょうか。詳細は以下から。

◆Zenfone 2をざっとおさらい
まずはZenfone 2の振り返りから。本体はこのような箱に入っています。




箱を開けたところ。


内容物はZenfone 2本体、9V・2A対応急速充電アダプタ(4GBモデルのみに同梱)、USBケーブル、イヤホンです。


Zenfone 2はキズに強いゴリラガラス3採用の5.5インチフルHD(1920×1080)IPS液晶を採用した大画面スマホで、自分撮り用に高画質な500万画素カメラも搭載。今回レビューするモデルはAtom Z3580(2.33GHz、クアッドコア)、4GB RAM、32GB ROM搭載モデル(4万5800円)です。


背面には2色のLEDフラッシュ付き1300万画素カメラや音量ボタン。メタリックなボディにはなかなかの高級感があります。


バッテリー容量は3000mAh。急速充電にも対応しており、40分足らずで60%を充電可能。


これだけ画面が大きいと持ちやすさが気になるところですが、背面のカーブが絶妙で、発表会でも女性の手にうまく収まっていました。その他の詳細は以前掲載したレビュー記事でチェックできます。


◆Zenfone 2でベンチマークを測定、2015年夏モデルスマホと比較してみた
それではさっそくZenfone 2の実力を「AnTuTu Benchmark V5.7.1」で測定。



スコアは47470。


このスコアを先日測定した2015年夏モデルスマホたちのベンチマークスコア(「AnTuTu Benchmark V5.7」での数値)と比較すると、以下のようになりました。なんとXperia Z4などにはわずかに及ばないものの、isai vividを少し上回り、AQUOS SERIEを圧倒するなど、高いパフォーマンスを見せています。

・GALAXY S6 edge SCV31(EXYNOS 7420):スコア70073
・HTC J butterfly HTV31(Snapdragon 810):スコア52595
・Xperia Z4 SOV31(Snapdragon 810):スコア52084
Zenfone 2(Atom Z3580):スコア47470
・isai vivid LGV32(Snapdragon 808):スコア46951
・AQUOS SERIE SHV32(Snapdragon 810):スコア28094
・TORQUE G02(Snapdragon 400):スコア19047


さらに耐熱実験を行うため、「3D MARK Ice Storm Unlimited」を複数回走らせてみることに。


初回計測時のスコアはXperia Z4(23171)とisai vivid(18417)の間となる20496。最も高かったGalaxy S6 edgeが24982であることを考えても、十分な数字ではないでしょうか。


しかし複数回ベンチマークを走らせてみると、「このデバイスはパワフルなのに、あなたのスコアは期待していたよりも低い。バックグラウンドで動作しているアプリを終了させ、本体をクールダウンさせましょう」という注意書きが表示され、スコアが下がるようになりました。おそらく熱の影響であると思われます。


スコアの推移は以下の通り。3回目に突然半分程度の10876に落ちてしまったため、特別に8回ベンチマークを走らせましたが、複数回のベンチマークを測定して本体が熱を持っても、基本的にスコア15000~17000を保てていることが分かります。


参考までにGALAXY S6 edge、HTC J butterfly、Xperia Z4、isai vivid、AQUOS SERIE、TORQUE G02といった2015年夏モデルおよびiPhone 6のスコアの推移はこんな感じ。Zenfone 2がほとんどのモデルと対等に渡り合えていることが分かるのではないでしょうか。


◆圧倒的なコストパフォーマンス、「性能怪獣」はダテじゃなかった
以上のことから、2015年夏モデルスマホと比べても十分戦える性能であることが明らかになったZenfone 2。発表会で掲げられていた「性能怪獣」というキャッチコピーは、決してダテではありませんでした。


また、プロセッサの高性能化に伴う発熱が再び問題視され、シャープのAQUOS SERIEが「本体発熱を抑えるため、パフォーマンスを2013年冬モデル並みに落とす」という荒技を駆使する中、熱問題を上手くクリアしつつ安定した処理速度を出せるようにするなど、かなり作り込まれている印象。

比較に用いた「Galaxy S6 edge」や「isai vivid」といったスマホ本体の一括販売価格が7~8万円であることを考えると、4万円台でこの性能を手にすることができるというのは、かなり格安と言わざるを得ないのではないでしょうか。

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