地球温暖化の大きな原因と言われる二酸化炭素。その二酸化炭素を簡単に大気中から取り除き、燃料として使えるシステムが登場しています。詳細は以下から。
日本でも猛暑が続いていますが、地球温暖化の主原因のひとつと言われているのが温室効果ガスの二酸化炭素。排出量削減の試みも為されていますが、空気中に既に存在している二酸化炭素をフィルターを通して除去し、燃料にできてしまうという画期的なシステムが誕生しています。
このシステムを開発したのはカナダのCarbon Engineering社。ファンで空気を吸い込み、二酸化炭素のみを炭素化合物を吸収する溶液に通して除去します。
そして二酸化炭素はその溶液から再度抽出され、自然エネルギーなどで生成された水素と化合することでガソリンやジェット燃料として再利用できるとのこと。もちろんその燃料を使う際にも二酸化炭素は排出されますが、もともとが空気中の二酸化炭素であるため、新たに排出される量が増えないという大きな利点があります。なお、二酸化炭素を抽出した後の溶液は再利用可能で無駄がありません。
システム紹介の動画(英語)は以下から。
Carbon Engineering - Industrial-scale capture of CO2 from ambient air - YouTube
本来は植物の光合成がこうしたサイクルを担っているのですが、砂漠や荒野などの植物が生えにくい場所にこのシステムを設置し、太陽光発電や風力発電などと組み合わせて用いることを同社は提案しています。
森を再生できればベストなのかもしれませんが、不毛の大地が二酸化炭素削減の大きな基地になること、そして燃料として手早く二酸化炭素を再利用できることは非常に大きな利点となりそうです。
This Giant Wall Sucks Carbon Dioxide Straight Out Of The Air IFLScience
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