HTCがSIMフリーの格安スマホ3機種を日本に投入へ、ただし課題は山積み


伸長著しい格安スマホ市場を当て込み、HTCがSIMフリーモデル3機種を投入する方針です。詳細は以下から。

Japan market: HTC to beef up marketing of SIM-free smartphones

HTCの北アジア部門の責任者、Jack Tung氏が明かしたところによると、HTCは日本政府が携帯電話会社にSIMロック解除を義務付けたことで、SIMフリースマホの需要が高まるとみられることを受け、3機種を投入する方針だそうです。

日本のSIMフリースマホ市場は5万円、2万5000円~3万円、2万円以下……の3つの価格帯が主戦場ですが、HTCはすべてをカバーすべくハイエンドモデル、ミドルレンジモデル、エントリーモデルを1機種ずつ投入するとのこと。

現時点での販売数は年間100万台程度と推測されるものの、いずれ1000万台規模に成長すると見込まれている日本でSIMフリースマホ市場。

HTCはそこに活路を見出す方針ですが、すでに日本国内でコツコツと実績を積み上げてきたHuaweiやLG電子、そしてZenfoneで一躍SIMフリースマホ市場で存在感を発揮したASUSなど、並みいる強豪が立ちはだかっているのが現状です。

また、2015年夏モデルとして発売されたハイエンドモデル「HTC J butterfly HTV31」が、カメラの画質や本体の発熱などの面で他社スマホに太刀打ちできなかったことを考えると、品質面での優位性も薄く、課題は非常に多いと言わざるを得ません。

しかしもし、「HTC J butterfly」シリーズのように防水性能や日本人向け機能などを積極的に盛り込めるのであれば、他社との差別化もできるため、日本市場で培ってきたノウハウをうまく活用してもらいたいところです。

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