水害に大きな効果を発揮する革命的なコンクリートが開発されました。詳細は以下から。
毎年繰り返される水害。都市部では舗装された道路が水を吸収しないことで洪水が起きる場合もありますが、新たに開発されたこのコンクリートは最初の1分間に最大4000リットルもの水を吸収することができてしまいます。
この新素材「Topmix Permeable」を開発したのは建設素材会社のTarmac社。平均で1平方メートルの路面で1分間辺り600リットルの水を吸収することが可能です。Tarmac社によると
この新しいコンクリートは表面に浸透性のレイヤーがあって水を吸い込み、大きめの砂利の基盤を通して基底部のゆるい割りぐりへと流します
とのこと。水はその後、地下貯水池へと繋がる排水装置へと流れこみ、路面にあった水はきれいになくなるということです。
また、このコンクリートは暑い時期に通常のアスファルトなどよりも温度が低く保たれるため、ヒートアイランド現象にも少なからず効果が見込めそう。ただし、凍結が発生するような気候では内部に入り込んだ水が凝結する際に膨張するため使用は不可能。
ぐいぐいと水を吸い込みまくる動画はこちらから。
New 'thirsty' concrete absorbs water - YouTube
もちろん近年日本で見られるような、下水道がパンクするほどのゲリラ豪雨には耐え切れないかもしれませんが、少しの雨で水を被ってしまうような道路や人も車も多い繁華街などでは大きな効果を発揮しそうです。
'Thirsty' Concrete Can Drain 4,000 liters Of Water In Just One Minute IFLScience
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