企業や家庭のインターネット回線だけでなく、携帯電話の基地局などを結ぶインフラとして、もはや無くてはならない存在となった光ファイバー。
今後4K、8Kコンテンツなどの普及で通信量は拡大する一方とみられていますが、肝心の通信容量を飛躍的に引き上げる技術が開発されました。詳細は以下から。
NHKの報道によると、九州大学大学院総合理工学研究院の浜本貴一教授の研究グループが光の性質の1つ「モード」を人工的に変化させることに成功したそうです。
モードは色や強さと異なり、人間の目では感じ取ることができない性質で、中心が明るく外側に向かうにつれて暗くなるモードや、左右に明るい部分があるモードなどがあるとのこと。
今回研究グループは特殊な装置を使ってモードを変化させる方法を確認。光ファイバーを用いた通信では、同じ波長の光でもモードが異なれば別の光信号として区別できるため、複数のモードへの変化を実現すれば、通信容量を増やすことにつながるわけです。
なお、浜本教授は「理論上は光ファイバーで今の100倍以上のデータを同じ時間でやり取りできるようになる。3Dや8Kの動画をインターネットで見られるようになるかもしれない」とコメントしています。
光ファイバーの通信容量増やす新技術研究 NHKニュース
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