【2015年冬スマホ発熱耐久実験】Xperia Z5・Nexus 5X・iPhone 6s・AQUOS ZETA・arrows NXを比べてみた


先ほどお届けした2015年冬モデルスマホ「Xperia Z5」「Nexus 5X」「AQUOS ZETA」「arrows NX」のベンチマーク比較に、今度はiPhone 6sを加えてみました。

合わせて耐久試験も行ってみたため、発熱問題が取りざたされた「Snapdragon 810」の真価や、どのスマホが発熱で影響を受けるのかが一目で分かる内容となっています。詳細は以下から。

◆2015年冬モデル4機種+iPhone 6sでベンチマーク比較
今回比較したのは「arrows NX F-02H」「AQUOS ZETA SH-01H」「Xperia Z5 SOV32」「Nexus 5X」「iPhone 6s」の5機種。iPhone 6sを除いてすべて開発途中のモデルで測定したため、製品版とは結果が異なる可能性があります。

各機種が採用しているプロセッサは以下。Snapdragon 810の発熱問題を懸念してか、Xperia Z5以外はSnapdragon 808を採用。なお、「AQUOS ZETA SH-01H」はソフトバンクの「AQUOS Xx2」と同じスペックです。

arrows NX F-02H:Snapdragon 808(1.8GHz 2コア+1.4GHz 4コア)
AQUOS ZETA SH-01H:Snapdragon 808(1.8GHz 2コア+1.4GHz 4コア)
Xperia Z5 SOV32:Snapdragon 810(2.0GHz 4コア+1.5GHz 4コア)
Nexus 5X:Snapdragon 808(1.8GHz 2コア+1.4GHz 4コア)
iPhone 6s:Apple A9(1.85GHz、2コア)


今回ベンチマーク測定に用いたのは「3D MARK Ice Storm Unlimited」。AndroidでもiPhoneでも比較できるスグレモノです。

それではさっそくスタート。実際にベンチマークを走らせている様子はこんな感じ。Android勢の計測に時間がかかる中、iPhone 6sはすんなりと計測を終わらせてしまっています。


◆測定結果
ハードウェアをフル稼働させるため、それなりに本体が発熱してしまうベンチマークテスト。発熱で動作速度が落ちてしまわないかを検証する目的で、今回は7回連続ぶっ通しで行ってみました。要は高いスコアを安定して出し続けられるスマホほど、発熱問題を抱えていないわけです。

なお、iPhone 6sのみテストがサクサク進んでしまったため、あえて13回ほど計測しています。

・arrows NX F-02H
スコア:19162→18847→18922→19018→18750→18895→18757

・AQUOS ZETA SH-01H
スコア:14343→14327→14362→14431→14989→13895→14278

・Xperia Z5 SOV32
スコア:26245→26150→23486→22701→21426→21803→19966

・Nexus 5X
スコア:18470→14986→14876→10505→8204→9808→7375

・iPhone 6s
スコア:28378→28248→28270→28333→28344→28528→28209→以下ずっと28000台で推移

◆安定のiPhoneと頑張りを見せたXperia Z5、Snapdragon 808搭載でも明暗くっきり
上記の測定結果から、7回連続で計測しても高いパフォーマンスを維持し続けられるのはiPhone 6sであることが分かりました。

13回連続で計測しても2015年冬モデルスマホトップとなる28000台のスコアを維持し続けられる時点で、バケモノじみた安定っぷりです。

モデルごとのスコアの推移をグラフにするとこんな感じ。回を重ねるごとにスコアが低下するものの、唯一のSnapdragon 810スマホ「Xperia Z5」がAndroidスマホの中ではトップだったほか、Snapdragon 808を採用したarrows NXもAQUOS ZETAも非常に安定しています。

そんな中、驚かざるを得なかったのがNexus 5Xのパフォーマンス低下。1回目こそ同じプロセッサを備えたarrows NXと並んでいたものの、2回目はあらかじめ処理速度を落としてあるとみられるAQUOS ZETAと並び、4回目以降は目も当てられない数字に。本体が発熱していたため、自動的に処理速度が落とされたのだと思われます。

半年前にBuzzap!で比較用に計測した2013年冬モデル「isai LGL22(Snapdragon 800)」のスコアが11654、2014年冬モデル「Xperia Z3(Snapdragon 801)」は17870であったことを考えると、Nexus 5Xのパフォーマンス低下は特筆に値するもの。原因は不明ですが、Android 6.0とベンチマークテストの相性が悪いのでしょうか。

ちなみにXperia Z5と半年前に計測したXperia Z4のスコアを比べてみると、Z5のほうがスコアは高くなりました。

7回目にしてようやく20000を割り込むほどだっただけに、熱設計が改善していると考えて良さそうです。

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