「ほとんどの女性は実はバイセクシャルかレズビアンでストレートではない」という驚きの研究報告

Photo by philippe leroyer

女性のほとんどが純粋なストレートではないという研究報告が行われました。詳細は以下から。

非常に大きな物議を醸しそうな研究報告がイギリスのエセックス大学心理学部のGerulf Rieger博士によって行われました。それによると、女性のほとんどがバイセクシャルかレズビアンで、男性のみを性的対象とするストレートではないということです。

以前の男女の性的興奮に関する研究では、女性は平均して男女どちらからの性的刺激に対しても(肉体の変化という意味で)生理的に興奮したことが報告されましたが、レズビアンの女性の場合には特徴的に男性よりも女性からの刺激により強い興奮が観測されました。

Gerulf Rieger博士らのチームは345人の性的指向がバラバラの女性を被験者として一連の性的な内容を含む映像を鑑賞してもらい、その際に被験者たちの生物学的な反応は瞳孔拡張や心拍、血流を含む性的反応を計測。

被験者の女性たちの年齢、教育的背景、民族などは多岐に渡っており、彼女らには自分の性的指向を「ストレート(異性愛者)」「ほぼストレート」「ストレート寄りのバイセクシャル(両性愛者)」「バイセクシャル」「レズビアン(女性同性愛者)寄りのバイセクシャル」「ほぼレズビアン」「レズビアン」の中から自己申告してもらっています。

実験結果では、ストレートであると申告した女性たちは平均して性的魅力のある男性と女性の両方に強く興奮したことが分かりました。一方、レズビアンであると自認している女性たちは男性よりも女性に対して強く興奮していたことが分かっており、ストレートの男性の反応と酷似していたとしています。

この研究が報告された時には主に「性的興奮と性的指向は必ずしも一致するものではない」とした批判が行われましたが、Rieger博士は「多くの女性が自らの性的指向をストレートだと考えているが、何によって性的に興奮するかを考えた場合、彼女らはストレートではなくバイセクシャルかレズビアンだ」と述べています。

研究では女性が性的魅力を感じるのは男性と違っており、相手の性別よりも文化的・社会的な要素の影響をより強く受けるのではないかと指摘しています。その要素には互いの関係の歴史、教育の経験、宗教的信仰、文化的な同化作用などが含まれます。

こうして見ると女性の性的態度は男性よりも幅広いものと考えられそうですが、この研究もイギリスという西洋社会で、教育を受け、工業化され、裕福で、民主的な社会での実験にとどまっているため、人類の全女性にたやすく拡張して考えられる話ではないということ。

自分でこうだと考えている以上に性的指向は曖昧なものなのかもしれません。

Study Suggests Women Are Bisexual Or Gay, But Almost Never Straight IFLScience

Sexual Arousal and Masculinity-Femininity of Women (PDF Download Available)

(Photo by philippe leroyer


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