【新春企画】後悔しないスマホの選び方 2016年編



携帯各社の新機種からフィーチャーフォンがめっきり姿を消し、高齢者や子ども向けモデルも積極的にリリースされるようになったスマホ。

通信量を大きく削減できる格安SIMを使った「格安スマホ」の登場もあって、今までスマホを使ってこなかった層にも、さらに普及が進むと思われますが、最も携帯電話の販売数が増加する春商戦を控えた今、どのようなポイントに着目して選ぶべきでしょうか。ざっくりとまとめてみました。

◆ディスプレイの解像度は最低でもHD以上、4Kはまだ不要
通常のフルハイビジョンテレビの4倍となる「4K(3840×2160)」液晶を備えたXperia Z5 Premiumが発売された2015年。

しかし4Kはスマホメーカーも認めるほどのオーバースペックっぷりで、バッテリー消費や発熱などのデメリットのほうが大きく、当面はここまで求める必要は無いと思われます。


格安スマホで多く見られるHD(1280×720)解像度は処理に際しての負担は少なく、ディスプレイサイズが5インチ未満であればドットの粗さも気にならないため、今スマホを選ぶのであれば、「5インチ未満ならHD、5インチ以上はフルHD(1920×1080)も視野に」といった基準で考えて良さそうです。

◆ちょっと選び方が難しくなってきたプロセッサ、メモリ容量は「2GB以上」を
これまでは「Snapdragonの最新版を選んでおけば間違いない」という感覚で良かった国内のAndroidスマホ。「シングルコアよりはデュアルコア、デュアルコアよりはクアッドコア」といったように、コアの数も選択の基準となっていました。

しかし近年、「Zenfone 2」に採用されているIntelのAtomはもちろん、GalaxyシリーズのExynosや、Huawei製スマホのKirinのような独自プロセッサを採用し、操作も快適なスマホが相次いで発売されています。

さらにコア数が必ずしも性能を示すものではなくなってきた上、Snapdragon 810はいまだに発熱問題が取りざたされていることを考えると、スマホを選ぶ際は「店頭の展示機で4K動画を撮影する」など、負荷をかけた場合のレスポンスなどを測ってみるのがベターかもしれません。

2015年冬モデルスマホでベンチマークソフトを複数回走らせ、本体を意図的に発熱させた場合のパフォーマンス比較はこんな感じ。高いスコアを維持し続けられるスマホが本当の意味で性能が高いモデルです。


なお、RAM(メモリ)の容量が大きいモデルを選ぶようにすると、複数のアプリを立ち上げても動作が遅くならずに済むため、必ず2GB以上のものを選ぶようにしましょう。

◆カメラはソニー製センサー推奨、フロントカメラは「500万画素以上」を
今やスマホ選びにあたって、無視できない要素となったカメラ。風景や人物、夜景などをキレイに撮影したいのであれば、画質に定評があるソニーセンサーを採用したモデルを選ぶほかありません。

ソニーセンサーを採用した「Xperia Z4(左)」と東芝製センサーを採用した「HTC J butterfly HTV31(右)」の比較。iPhoneなどにも採用されるだけあって、ソニーセンサーの実力は段違いです。


また、「セルフィー(自撮り)」をしたいのであれば、必ず500万画素以上のフロントカメラを搭載したモデルを選ぶこと


これは一部の現行スマホで今もなお採用されている200万画素カメラではフルHD(1920×1080)液晶いっぱいに収まるサイズまでしか撮れないため。

Retinaディスプレイ(2048×1536)搭載の「iPad Air」やWQHD(2560×1440)液晶を備えた「Nexus 6P」や「Galaxy S6」「isai vivid」などのスマホで表示すると、解像度が足りなくてぼやけた写真になってしまうほか、トリミングした後の写真が粗く表示されてしまうことも避けられないことを考えると、余裕を持ったサイズで撮影できたほうがいいわけです。

◆ようやくそこそこのスペックでも長く使えるように
かつてBuzzap!で同様の企画記事を掲載した際は、長く使えるモデルが欲しいのであれば、「大は小を兼ねる」の精神で高性能モデルを選ぶことをオススメしましたが、これはまだスマホ自体が未成熟であったため。

しかし今となっては2~3万円で買える格安スマホであっても快適に動作し、ゲームなどもそこそこプレイできるようになったことを考えると、そこまで製品寿命を気にする必要は無くなってきたと思われます。

本体価格2万5000円の格安スマホ「Acer Liquid Z530」のレスポンスはこんな感じ。多くを求めないのであれば、これで十分ではないでしょうか。


ただ、カメラの画質などはモデルによって差が大きいため、用途に応じたスマホ選びはまだまだ必要。Buzzap!では今年もスマホ新機種などのレビューをお届けしていく予定です。

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