日本でもメジャーになったインド本場風のカレー。そんなカレーに最適のお供を自作してみました。
いつの間にかナンと一緒に食べるインド本場風のカレーは日本の外食文化に溶け込んでいました。インドの定食ターリーも認知度が随分高くなってきてランチメニューなどでよく見かけるようになっています。
ですが、そんなインドカレーに置ける福神漬け的な役割を果たすカレーのお供、「アチャール」の知名度はまだまだ今ひとつ。辛くて酸っぱいマサラ風味のピクルスとでも言うのが一番近いのでしょうか。日本で言えば梅干しクラスの鮮烈なインパクトを持ち、カレーがさらに進む鉄板の味です。
アチャールは各家庭で作られ、それぞれの家庭の味がある他、瓶詰めなどで商店でも普通に売られています。使われる材料も若いマンゴーからレモン、タマネギ、ニンジン、カリフラワーなどなど、家庭や地域で違ってきて、それそれにマサラの配合も違います。
インドのアチャールを通販で買うことはできるものの、せっかくだから自分ごのみの材料とマサラでカスタマイズしてみたい!ということで自作に挑戦してみました。
個人的に酸味が鮮烈なものが好みなので、今回材料には日本の冬の柑橘類、ゆずを選びました。
使う材料は以下のとおり。
ゆず:3つ
生姜:ひとかけ
にんにく:ひとかけ
塩:適量
粉末唐辛子:少々
その他のマサラ:お好みで
◆
オリーブオイル:大さじ1杯
クミンシード:3g
マスタードシード(あれば):3g
フェネグリーク(あれば):3g
ブラックペッパー:ホール2、3粒
保存用の瓶(煮沸消毒すること):1つ
本来インドではマスタードオイルを使うのですが、日本では見つけるのが困難なためオリーブオイルで代用します。マサラ類の分量は辛さや香りの好みによって増減してみてください。ただし、塩はある程度入れないと保存が効かなくなります。
まずはゆずを切り、種を抜きます。果汁は使うのであまりこぼさないようにして下さい。
そしてゆずはこのように薄切りにしていき、ボウルに入れます。
次に、にんにくと生姜をみじん切りにします。漁はこの程度でOK。
これを先ほどのゆずのボウルに入れ、塩を加え、軽く混ぜておきます。
次にオリーブオイルを弱火で火にかけ、◆の材料、クミンシード、マスタードシード、フェネグリーク、ブラックペッパーを加えて香りを出します。香りが飛ばないようあくまで弱火でじっくりを心がけて下さい。
先ほどのゆずに温まったオイルをかけてまぜ、粉末唐辛子とその他のマサラもここで加え、よく混ぜて馴染ませます。そして煮沸消毒した瓶に詰め、常温で寝かせます。
2週間ほど寝かせたのがこちら。すべての材料がしっとりと馴染んでいて、蓋を開けた瞬間にマサラの香りが漂います。
1回に使うのはだいたいこれくらいで十分。味が強いので少しずつ載せて味わってみてください。
そしてカレーのお供として鉄板なのはもう言うまでもないので、変わり種の食べ方をひとつ。このアチャールを納豆ご飯にかけるだけで、これまでとは違う酸味と辛味の入り混じった鮮烈な味を楽しめます。キムチ納豆が好きな人は一度トライしてみてください。名付けて「アチャっとうご飯」です。
これでよりインドカレーが身近になること間違いありません。
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