「京都遺産」制度が創設、候補にはなんと「一乗寺のラーメン文化」も
一乗寺のラーメンが京都遺産に認定されるかもしれません。
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日本有数のラーメン激戦区である京都。世界遺産を始めとした多くの寺社仏閣や祇園祭を始めとした大小様々な祭、食べ物では京懐石や精進料理、和菓子に京漬物、鯖寿司など、ラーメン以外に有名なものがあまりにも多過ぎて埋もれてしまい、絶品揃いながらも知名度はそこまで高くはありません。
そんな京都の中でも「ラーメン街道」として知られる市内随一の有名ラーメン店の集中するのが京都大学からもほど近い左京区の一乗寺。その一乗寺が今年創設される「まち・ひと・こころが織り成す京都遺産(京都遺産)」の候補に「一乗寺のラーメン文化」として選ばれました。
この京都遺産は京都の建物や生活文化を地域や歴史、物語性を持ったテーマごとにまとめて認定する制度。認定されると京都市がホームページ等に掲載して広報します。京都市は制度について以下のように説明しており、大量の文化遺産を種々のテーマという切り口で新たに捉える試みと見ることができそうです。
新たな視点で京都の歴史や風土,文化遺産の成り立ちをより分かりやすく,より深く捉えるもので,文化遺産を個々に認定するのではなく,京都の地域社会,文化遺産を支える人や匠の技,精神性などに基づくテーマを決め,そのテーマに関連する文化遺産を調査し,集合体として認定するものです。
「一乗寺のラーメン文化」以外では、門川市長の年頭記者会見で「西陣と北野の信仰・くらし・遊楽」「京の庭園文化」が挙げられており、市民提案では「京都の路地」「京の鴨川物語」「京都市電」など新旧織り交ぜた幅広い案が出されています。
とはいえ100年住んでいないと京都人とは認められず、お店も100年未満ではぽっと出扱いで老舗を名乗るなどとんでもない、というのが京都人の発想。果たして「京都遺産」という制度に戦後に生まれたラーメン文化を登録することを京都人が許すのか、ある意味見ものと言えそう。
そして一乗寺以外にも絶品ラーメンを提供するラーメン屋は数限りなく存在しているため、敢えて「一乗寺のラーメン文化」と限定することに対する京都のラヲタ達からの反発は極めて激しいものとなりそうです。
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