SIMフリースマホ市場で大人気のZenfoneシリーズから、Intel製プロセッサが排除される可能性が浮上しました。その結果、Intelのモバイル事業に致命的なダメージが及ぶことになりそうです。詳細は以下から。
台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、ASUSが自社製スマホ「Zenfone」シリーズにクアルコムとMediaTek製のプロセッサの採用比率を高めることを決定したそうです。
これはIntel製LTEモデムチップ「SoFIA」の開発が遅れていることを受けたもので、6月に発売される最新フラッグシップモデル「Zenfone 3」シリーズでは出荷台数のわずか15%のみ(2015年は30%)がIntel製プロセッサを採用する見込みとされています。
なお、Intelのモバイル事業は競合各社に押されて厳しい戦いを強いられており、過去3年で100億ドル(約1兆800億円)の損失をはじき出しているのが現状。自社のプロセッサを採用してもらうべく、Intelはメーカー各社に多額の補助金支払いを余儀なくされています。
Intelにとって最も大きな顧客がASUSなだけに、今回の方針転換はモバイル事業の存続に関わりかねない問題となりそうです。
Asustek reduces demand for Intel-developed smartphone platforms
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