月間500MB未満なら0円、災害時の備えにもなる格安SIM「0 SIM」を使ってみた


ソフトバンクの復旧だけが極端に遅れ、ドコモやau回線を使った格安SIMのほうが快適に通信できると思いきや、今度はドコモの音声通話に障害が発生するなど、通信回線について改めて考えさせられる部分があった熊本地震。

そんな中、いざという時のための備えとして、持っておきたい格安SIMがあります。詳細は以下から。

◆安いからといって決してパフォーマンスが低いわけではない0 SIM
これが今回解説する「0 SIM by So-net」。かねてからBuzzap!でもお伝えしてきた通り、「月間500MB未満の通信量であれば、月額0円で使える」という、とんでもない格安SIMで、ドコモ回線を採用しています。

見た目はいたって普通。標準SIM、microSIM、nanoSIMから選ぶことができます。なお、今回使っているのはnanoSIMです。

さっそく実際に使ってみるべく、ASUSの光学3倍ズーム採用本格カメラスマホ「Zenfone Zoom」に挿してみました。

Zenfone ZoomはmicroSIMスロットを採用しているため、アダプタを噛ませてあります。

APN設定情報は「APN:so-net.jp」「ユーザー名およびパスワード:nuro」「認証タイプ:CHAP or PAP」に。

0 SIMの実力を探るべく、あえて最も混雑する平日12時台に通信速度を測定してみました。

まずは平日12時になってすぐの通信速度。下り20Mbps超えと、十分な数字となっています。


12時10分を過ぎてもブラウジングは快適。「動画の2本同時読み込み」といった離れ業もできます。


さすがに12時30分台になるとパフォーマンスは落ち込み、下り2Mbps前後をフラフラする感じに。しかしかつて格安SIMで問題となった「混雑時には下り1Mbpsを恒常的に割り込む」といったことにはならず、一般的なウェブサイト閲覧やLINEのやりとり程度であれば問題無い速度となっていました。


◆ドコモ以外の回線を利用しているユーザーに特にオススメ
このように、いたって普通の格安SIMとして利用できる「0 SIM」。熊本地震で複数の携帯電話会社に障害が発生したことを考えると、「au回線と0 SIM(ドコモ回線)を組み合わせる」など、お互いを補完する目的で用意しておくのは悪くない選択肢だと思われます。

なお、0 SIMの詳細な料金プランはこんな感じ。データ専用プランであれば月間500MBまで0円で、100MBごとに100円ずつ課金されてゆき、2GB~5GBまでは月額1600円で利用可能。「使わない月は0円で維持できる」というのは、やはり大きなアドバンテージです。

スマホに挿しておきたいのであれば、バッテリーを急速に消耗する「セルスタンバイ問題」を回避できるSMS対応のSIM(月額最低料金150円)がオススメ。しかしあくまで0円で維持したいのであれば、音声通話非対応のタブレットやモバイルルーターに挿しておきましょう。

メイン回線として使うも良し、いざという時の備えとして0円で維持するも良しと、オールラウンドで活躍できる0 SIM。上手く付き合えばこれほど便利なSIMも無さそうです。

0 SIM | So-net モバイルサービス

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