「ゴキブリのミルク」が増加する人類の栄養問題を救う!?

このエントリーをはてなブックマークに追加



ゴキブリのミルクが特筆すべき栄養を持っており、人類を救うことになるかもしれません。詳細は以下から。

ゴキブリのミルク、想像しただけで吐き気がするという人がほとんどでしょうし、もう少し鋭い人は「昆虫がミルクを出すわけないやろ!」とツッコミを入れてくれるかもしれません。しかし、そんなミルクがこの世には存在しているのです。

このゴキブリの名前はDiploptera punctata。世にも珍しい胎生のゴキブリの一種です。このゴキブリは卵を産む代わりに子ゴキブリを出産するのですが、子ゴキブリに対してタンパク質結晶を含んだ「ミルク」を与えます。そしてこのゴキブリミルクは通常の牛乳の3倍という極めて豊富な栄養価を持っていることが分かったのです。

もちろんこのゴキブリミルクを人間に必要なだけ「搾乳」するのは容易なことではありません。現在国際的な科学者のチームがより簡単で安価な方法を研究中で、今年7月にジャーナル「International Union of Crystallography」では、このタンパク質結晶をゴキブリの体内で作り上げる遺伝子の特定に成功した事が報告されています。

このブレイクスルーによって、ゴキブリミルクをゴキブリの生体外で大量に作成することができるようになったということ。研究者らは酵母システムを用いた生産を計画していますが、現時点では商業的な大量生産の予定は立っていないということ。

研究者のひとり、Sanchari Banerjeeさんによると「このゴキブリミルクのタンパク質結晶は完全食品と呼べるもので、タンパク質、資質、炭水化物を含み、生き物に必要な必須アミノ酸も全て取りそろえている」とのこと。

国連が昆虫食が今後の人類の重要なタンパク源として取り上げたのが2013年。BUZZAP!ではこれまでも昆虫食について積極的に取り上げてきており、ゴキブリが実は超絶美味しい昆虫だということも昨年紹介しました。

このゴキブリミルクはそうした昆虫食という視点から見ても、必要な遺伝子を取り出してイーストなどに組み込み、ミルクを大量生産するというまったく別次元の話になっており、むしろ薬品の精製に近いイメージです。

ただしそれ故に、見た目の抵抗感などもなく誰にとってもこのゴキブリミルクは自然に日々の生活に導入できる新たな栄養源となるのかもしれません。

Cockroach Milk Could Make A Nutritious Meal In The Future _ IFLScience

食べられる虫ハンドブック

自由国民社
売り上げランキング: 96,135

・関連記事
【お待ちかねの実食編】コオロギからゴキブリまで昆虫食の未来を見通し、そして美味しく食べる「関西虫食いフェスティバル」を体験してきました【昆虫料理画像多数!】 | BUZZAP!(バザップ!)

【講演編】コオロギからゴキブリまで昆虫食の未来を見通し、美味しく食べる「関西虫食いフェスティバル」を体験してきました | BUZZAP!(バザップ!)

日本初の昆虫を発酵させた調味料「イナゴソース」が発売 | BUZZAP!(バザップ!)

昆虫食でも有名なミールワームが発泡スチロールやポリスチレンプラスチックを食べて消化できることが明らかに | BUZZAP!(バザップ!)

食用ウジ虫を自分のキッチンで育成できるキット「Farm 432」がスゴイ! | BUZZAP!(バザップ!)

このエントリーをはてなブックマークに追加