受動喫煙のリスク「確実」に格上げ、肺がん発症1.3倍に
Photo by Chris
たばこの受動喫煙は確実に肺がん発症率を上げることが確認されました。詳細は以下から。
Advertisement
国立がん研究センターは8月31日、日本人のたばこを吸わない非喫煙者は、自宅や職場などで他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙によって肺がんを発症するリスクがおよそ1.3倍になるとの研究結果を発表しました。
国立がん研究センターの片野田耕太室長のグループは受動喫煙と肺がんの関連を示した426本の論文のなかから、1984年から2013年に発表された国内の9本の研究論文を用い、複数の論文を統合・解析するメタアナリシス研究という手法で解析。受動喫煙によって非喫煙者の肺がんリスクが約1.3倍高まることを日本人のデータとして初めて確認しました。
国立がんセンターはこの成果を踏まえ、肺がんのリスク評価において受動喫煙を「ほぼ確実」から「確実」に格上げしています。さらにがん予防のガイドラインである「日本人のためのがん予防法」でも、他人のたばこの煙を「できるだけ避ける」から「避ける」に格上げしています。
なお、受動喫煙による肺がんリスクの上昇については2004年時点で国際がん研究機関(IARC)が認めており、WHO調べによると2014年時点で既に世界の49ヶ国が公共の場での屋内全面禁煙を法制化しています。未だに居酒屋をはじめ、カフェや個人経営の飲食店などでは喫煙可能なケースが多々見られ、受動喫煙に関しては後進国と呼ばざるを得ないのが現状。
同センターの片野田室長は「社会の仕組みとして、法律で規制すべきだ。日本でも公共の場所と職場での屋内喫煙を全面的に禁止する法律が必要だと思う」としています。
なお、最近のオリンピックが開催されたブラジル、ロシア、英国、カナダのいずれの国でも公共の場での屋内全面禁煙は実施済み。日本が東京オリンピックで海外からのお客様をおもてなしするのであれば、2020年までの同様の法規制は必須と言えるでしょう。
受動喫煙、肺がんリスク1.3倍 がんセンター :日本経済新聞
受動喫煙で肺がんリスク上昇 日本人のデータで初確認 _ NHKニュース
受動喫煙、日本人の肺がんリスク1.3倍 がんセンター:朝日新聞デジタル
(Photo by Chris)
売り上げランキング: 261
・関連記事
あれだけ体に悪いたばこがやめられない理由は脳にあったという研究報告 | BUZZAP!(バザップ!)
家族に喫煙者がいる子供は虫歯の可能性が最大2倍以上に | BUZZAP!(バザップ!)
世界で最も依存性の強い物質ベスト5、あの身近な嗜好品もランクイン | BUZZAP!(バザップ!)
この記事をSNSでシェア
ライフ に関する人気記事
ライフ の最新記事
- 無料の出張修理が「au自転車サポート」に追加でポイント倍増、1万円やキッザニア招待券が当たるチャンスも
03月13日 14:30 - 「オカマルト」本日復活、同性愛関連の蔵書1万冊を誇る稀代のブックサロンが華麗にリブート
03月10日 11:45 - ずっと保険料1%還元の「auの生命ほけん」登場で1万円分のギフトプレゼントも、auユーザー以外も契約できるライフネット生命提供の保険
02月01日 17:01 - 「無印良品 500」オープン、500円以下の日用品を扱う新業態で『百均よりちょっといいもの』を安く買える店舗に
09月30日 12:30 - 【敬老の日】小型軽量マッサージガン「Tech Love CuteX」レビュー、女性でも楽に使えて肩こりなどを手軽に強力刺激できる1台が値下げで格安に
09月14日 20:00