Photo by David Clow
極端な右翼思想を持つ人は左翼思想の持ち主よりもセックスライフに満足しているという研究結果が発表されました。どういうことでしょうか?
普段持っている思想とセックスライフの満足度はどのように関係しているのでしょうか?非常に興味深い結果が出ています。
世論調査会社YouGovがイギリス、フランス、デンマーク、ドイツ、スウェーデンのヨーロッパ5ヶ国で19000人を対象にセックスライフと思想に関する調査を行いました。
調査では、対象者に自らの思想が極左、左翼、中道、右翼、極右のいずれであるかを選んでもらい、各自のセックスライフにどの程度満足しているかを調査。その結果、5ヶ国全てで最もセックスライフに満足している人の割合が多いのは極右思想の持ち主でした。イギリスでは左翼の満足度が66%なのに対し、極右では73%に上ります。
なお、この結果に対し、調査を行ったYouGovの政治・社会部門チーフのJoe Twymanさんが警告を行っています。
個々のセックスライフの満足度には極めて多くの要素が関連してくるのは明白であり、この研究はセックスライフの満足度を上げるために政治的に転向することを勧めるものではない。相関関係が常に因果関係とイコールということはなく、極右であることがあなたに性的満足をもたらすことはない。
この研究から言えるのは、極右という思想を持つ人最もセックスライフを満喫し、そうした傾向がヨーロッパの複数の国で見られたということだ。
ここでは「相関関係と因果関係は常にイコールではない」というのが大切で、極右思想に染まればバラ色のセックスライフが自動的に訪れるなどということはありませんし、満足したセックスライフを送っているといつの間にか極右思想に染まるということもありません。
っとなった方、とりあえずお茶でも飲んで落ち着きましょう。
このような結果が出た理由としてTwymanさんが指摘するのが、右翼は保守的であり左翼は革新的であるという思考のパターン。
右寄りの思想を持つ人は性的にも保守的な場合が多く、それ故にセックスに多くのファンタジーを求めず、多くを求めていないため、今あるセックスライフに満足しやすい。逆に革新的な発想を持つ左寄りの思想の持ち主はセックスライフに対しても多くを求め、その道半ばであるために満足であると答えなかったのではないかとの分析です。
あくまでヨーロッパ5ヶ国での調査であり、日本を含めたアジアなどの別の文化圏で同様の結果が得られるかは不明。また、この調査ではセックスライフを送っていることが前提となっており、思想別の「セックスライフを送れている人の割合」が可視化されていないのが多少の勘違いを生む可能性をはらんでいると言えそうです。
_Very Right Wing_ People Are Happiest With Their Sex Lives - BuzzFeed News
_Very Right Wing_ Europeans Are The Most Satisfied With Their Sex Lives _ IFLScience
(Photo by David Clow)
イースト・プレス
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