PHSが実質的に完全終了、新機種投入も2年間無し

国産技術・PHSの灯が消えつつあります。詳細は以下から。


本日発表されたソフトバンクの2016年冬~2017年春モデルによると、ワイモバイルブランドで発売される従来型音声端末(ガラケー)タイプのモデルはLTEおよび高音質なVoLTEに対応した「AQUOSケータイ2 602SH(2016年10月下旬以降発売予定)」のみで、PHSはラインナップされていません。

ワイモバイルが最後に発売したPHSは2015年2月発売の「Heart 401AB」。2年以上にわたってPHSの新機種が出ないことになります。

ワイモバイルオンラインショップでも2016年10月13日現在、販売されているPHS端末は「Heart 401AB」のみ。2012年発売の「PANTONE WX01SH」「かんたんケータイWX02SH」もラインナップされているものの、在庫はありません。

Y!mobile オンラインストア – ケータイ/PHS一覧

すでに多くの家電量販店ではPHSの販売が行われていません。

なお、今年6月には携帯電話やPHSを製造してきた京セラの福島棚倉工場が閉鎖されたほか、今年12月で京セラ製のPHS17機種のバージョンアップが打ち切られることが告知済み。

消費電力が低いことを生かし、今後はスマートメーターなどの通信モジュールとして活躍すると思いきや、今年7月にはソフトバンクがソニー傘下の企業と協力し、電池で10年以上稼働するIoT機器向けLTEモジュールを開発したため、いずれ完全に終息する技術となりそうです。

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