2月2日から3日間で10GB以上通信したユーザーに対し、一部の時間帯だけ通信速度を制限(昼間はどれだけ使っても完全無制限)するよう、サービス内容を改める高速モバイルインターネットサービス「WiMAX 2+」。
従来の「3日間で3GB」からの大幅な緩和となる一方で、制限時の通信速度が落ちるという注意点もあるわけですが、UQコミュニケーションズがそのような施策を導入する背景が、同社の資料から明らかになりました。詳細は以下から。
◆「3日間で10GB」へと大幅緩和されるWiMAX 2+
まずは2月2日から適用される新基準のおさらい。今までは3日間で3GB以上通信すると、丸1日通信速度が規制されていましたが、新基準では3日間で10GB以上通信すると夕方18時~深夜2時まで1Mbpsに。なお、夕方18時~深夜2時以外の時間帯については3日間で10GB以上使おうと完全無制限です。
通信量:3日間で3GB以上→3日間で10GB以上
制限時間帯:翌日13時~翌々日13時→翌日18時ごろから翌々日2時ごろまで
制限後の通信速度:YouTubeの標準画質を視聴できる速度→1Mbps
◆わずか数%の利用者によって通信量が圧迫されていた
多くのユーザーにとって規制緩和となる一方、基準を超える利用者の夕方18時~深夜2時の通信速度を1Mbpsに絞る形となる、今回の運用方針見直し。
1月25日にUQコミュニケーションズが開催した記者向け説明会において、このような内容となった理由について、数%の利用者が大量に通信することで、ただでさえ混雑する時間帯の通信量がより大きく膨らんでしまい、ネットワーク維持コストが跳ね上がっていたことが明かされています。
通常、ネットワークを設計する場合、ピーク時をカバーできるように設計・強化する必要がありますが、たった数%しかいないにもかかわらず、通信量の大半を占めてしまうようなヘビーユーザーに合わせて投資するのはあまりにも見合わない話。
新基準で実現する「夕方18時~深夜2時以外であれば3日間で10GBを超えていても使い放題」というのは、ピーク時以外はネットワークの帯域にそれだけ余裕があることの現れでもあるわけです。
なお、今回の見直しによって、ユーザーが通信速度制限を受けずに利用できるデータ通信量は月間30GB→100GBに。
大手3社の大容量プランと比較してもパケット単価は圧倒的に低く、アドバンテージを維持し続けることができます。
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