38平米の家なら24時間で「3Dプリント」できます、値段は110万円


家は建てるのではなく3Dプリントする時代がやってきました。しかも爆速で激安です。詳細は以下から。

銃や食料に始まり、人間の歯や骨といった極度の精巧さを求められるものまで3Dプリントが実用化されてきています。そんな中でロシアのApis Cor社が巨大な3Dプリンターを用いて家を「3Dプリント」してしまいました。

これまでも建材を3Dプリントする試みは行われてきましたが、それらは別の場所であらかじめプリントされた上で建築現場まで運搬しなくてはなりませんでした。しかし、Apis Cor社の試みでは3Dプリンターを建築現場に据え付け、その場でプリントできるという極めて画期的なもの。

3D Printed House Took 24 Hours To Build - YouTube


今回建設されたのは38平米の平屋建ての建造物。ロシアの冬という劣悪な環境下でしたが24時間でプリントアウトを完了しています。使われたコンクリートは5度未満では使用できないため周囲をテントで覆うという措置が取られましたが、3Dプリンター自体は-35度まで対応しています。

そして驚いたことに、この建造に掛かる金額は10000ドル(約113万円)前後と格安。建築に掛かるコストや手間を大幅に削減できるブレイクスルーであることは間違いありません。

Apis Cor_ first residential house has been printed! - YouTube


なお、動画を見る限り鉄筋も入っておらず耐震構造にはなっていなそうなので、日本で実用化されるにはもう少しハードルを越えなければならなそうです。

The first on-site house has been printed in?Russia _ Apis Cor. We print buildings

3D Printed House - The Awesomer


・関連記事
古代と最先端技術の融合、3Dプリントされた「デジタル日時計」がすごい | BUZZAP!(バザップ!)

山火事で甲羅を失ったカメに、技術者たちは世界初の3Dプリント甲羅を送った | BUZZAP!(バザップ!)

あなたのスマホを99ドルで3Dプリンタにできるガジェット「OLO」 | BUZZAP!(バザップ!)

3Dプリントのゾエトロープに光が差すと、息を呑むほど美しいダンスが生まれた | BUZZAP!(バザップ!)

植物やキノコを育ててそのままパクリ!3Dプリントされたスナックが新感覚過ぎる | BUZZAP!(バザップ!)

【追記あり】3Dプリンタで作った自家製の「殺傷能力のある銃」の所持していたとして神奈川県の男性を逮捕 | BUZZAP!(バザップ!)