樹齢3000年以上にして現在も実を付け続けるクレタ島のヴォーヴェスのオリーブ



古代から人類史を眺め続け、今もまだ実りをもたらすオリーブの木が存在しています。詳細は以下から。

ヨーロッパ最古の文明のひとつ、ミノア文明の栄えたギリシャのクレタ島。クノッソス宮殿にミノタウロスの神話、線文字Aなど古代のロマンを掻き立てられる島として観光客にも人気です。

そんなクレタ島には樹齢3000年とも4000年ともされる世界最古のオリーブの木が今も存在しています。

ヴォーヴェス村にある事から「ヴォーヴェスのオリーブOlive tree of Vouves)」は少なくとも樹齢2000年は確定しており、3000年から5500年まで様々な推測が成されており、クレタ大学の研究者らは4000年という試算を出しています。


このオリーブはtsounatiという種類のもので、直径4.6m、周囲の長さは12.5mにも及びます。

2000年前はカエサルやイエス・キリストの時代ですが、3000年前といえばギリシャではミケーネ文明が滅んで暗黒時代に突入し、統一イスラエル王国ではダビデ王、ソロモン王が続き、中国では「封神演義」の舞台である殷周革命が起こった時期。

気が遠くなるほどの昔からこのオリーブの木は地上に存在し、私たちの営みを見つめてきたことになります。

現地にはこのオリーブのミュージアムOlive Tree Museum of Vouvesが存在し、公式サイトでは木の3Dモデルなども見ることができます。


動画での紹介はこちら。

Destination_ Olive Tree of Vouves - YouTube


実際に訪れてみたいという方は、樹齢3000年の野生のオリーブの木 クレタ島 _ 日刊ギリシャ檸檬の森 古代都市を行くタイムトラベラーというブログポストでも紹介されていますので参考にしてみてください。

Terra Creta - The Monumental Olive tree of Vouves

3,000-Year-Old Olive Tree on the Island of Crete Still Produces Olives Today _ Open Culture

(Photo by Wikipedia


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