#大阪北部地震 は「前震」の可能性も、今すぐやっておくべき地震対策は?


この地震が「本震」とは限りません。今すぐやっておくべき備えを網羅してみます。

6月18日午前7;58に発生した大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震。既にBUZZAP!でも冠水被害や火災、交通機関の大幅な乱れなどについてお伝えしましたが、この地震が「本震」とは限りません。

東日本大震災でも熊本地震でも本震の前に大きな「前震」が発生していたことはご存じの通り。日テレNEWS24では東京大学地震研究所の平田直教授の「揺れが強かった地域では、今後も同じ程度の揺れか、それ以上の揺れが起きる恐れもあり、今後の地震活動に注意してほしい」との警告を伝えています。

◆今しておくべき備えは?
ではいったい今のタイミングで何を準備しておくべきなのでしょうか?東日本大震災を経験したBUZZAP!スタッフの意見とネットなどで指摘されている対策をまとめてみます。

・風呂に水を溜める
今回も冠水被害が起こっていますが、水の確保は極めて重要です。飲用以外にもトイレを流したり食器を洗ったりと、多くの場面で必要となります。また梅雨真っ盛りのこの季節にトイレや汚れた食器を放置しておくことは衛生的にも大きな問題です。今すぐ風呂に満タンに水を入れましょう。

・最低3日分の飲料水と火を通さなくて良い食料の確保
震災クラスの地震が発生した際は「3日間自力で生き延びろ」と言われますが、自衛隊などの救援が到達するまでの間、火を使った調理を行わずに飲み食いできる備えは必須です。防災グッズを確認し、足りない物は今のうちに揃えておきましょう。

既に京都などでも水が売り切れになり始めています。自宅に転がっている空のペットボトルも、今週のゴミには出さずに今のうちに中をさっとすすいで水道水を入れておくことをオススメします。大丈夫、日本の水道水は(多少不味くても)安全に飲めます。

実際に震災が発生してからでは調達が困難となることはこれまでの震災で周知されているとおり。むやみな買い占めは推奨できませんが、3日間分を目安に買っておくこと。

・ガソリンを満タンに
車を持っている人は今のうちにガソリンは満タンにしておきましょう。地震が起こってからではガソリンスタンドが営業していなかったり長蛇の列になったりで、立ち往生するハメになる可能性があります。車中泊も想定して毛布や防災グッズも積んでおいてもいいでしょう。

・カセットコンロ、電池等のチェック
ラジオや懐中電灯など、被災時に役に立つグッズも電池が空ではお荷物にしかなりません。今のうちに予備も含めて必要な電池は確保しておきましょう。またガスが止まった時にカセットコンロは非常に役に立ちます。鍋の季節が終わってしまい込んでいる人も多いかもしれませんが、ボンベを含めて持ち出しやすい場所に置いておきましょう。

・防災グッズ全般
東日本大震災や熊本地震の際に購入した方も多いと思われる防災グッズのバッグ。消費期限が切れている物などがあると思われますので、この際にひととおり見直してみてください。

ライターやマッチ、寝袋やブランケットなどもあれば持ち出しやすい場所に準備を。また常備薬や生理用品、紙オムツ、ペット用品など、必要なものがある方はいつもより少し多めに買い足しておいてください。

・スマホ、タブレット、モバイルバッテリーなども充電を
普段使いしているものは問題ないかもしれませんが、充電が空のままで忘れているガジェットもしっかり充電しておきましょう。情報源はひとつでも多くして冗長性を確保する必要があります。

・最寄りの避難所の確認・共有
住んでいる場所と職場からの最寄りの避難所を再確認し、そこまでの避難ルートも調べ直しておきましょう。家族がいる場合は落ち合うべき場所をしっかり共有しておくことも大切です。

子供がいる場合は通っている学校にそのまま避難しておくのかなど、シミュレーションしておいた方がよいでしょう。

・棚の上の物を下ろしておく
既に今日の地震で家具などが倒れたケースも多数見られますが、棚の上など高いところに載っている物が落ちてくるのは非常に危険です。瓶やガラス製品などは割れればその場で足を傷つける凶器となります。重いもの、割れやすい物を中心に、安全な場所に下ろしておきましょう。

・靴を枕元に置いておく
地震が起きるのが昼間だとは限りません。暗闇の中でものが散乱した部屋の中を歩くのは非常に危険。1週間は枕元に靴を置き、すぐに履けるようにしておきましょう。

・「津波てんでんこ」の確認
今回の地震は津波の心配がありませんでしたが、南海トラフ地震はいつ発生してもおかしくないもの。沿岸部にお住まいの場合は地震だけでなく津波警報が発令された時にどうするかも話し合っておきましょう。

家族の元に駆け付けるのはNGで、何を置いても自分が安全な高地に向かうように情報を共有しておくべきでしょう。

ということで、可能な限りまとめてみました。もちろん阪神淡路大震災のように今日の地震が本震という可能性もありますが、まだ誰にも分かりません。「結局何もなかったな」で終われば万々歳ですが、これから1週間程度、十分に警戒しておいて間違いはありません。

以前BUZZAP!では食事や通信・避難所生活などで使える、災害時に役立つ知識をまとめていましたので、こちらも合わせてどうぞ。

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