深い緑色のスープが香る、富山県高岡市の「高岡グリーンラーメン」を食べてみました



富山には色とりどりのラーメンが存在しているようです。詳細は以下から。

ラーメン好きの間では「富山ブラック」といえばよく知られたご当地ラーメン。富山県富山市中心部発祥で、醤油の濃いスープはご飯と一緒に食べることを前提に作られているとされます。

富山県では商工労働部 商業まちづくり課が色合いに特徴ある県内のご当地食を「とやまのカラーフード」に選定し、富山の食の魅力のPRを行っています。

そうした中で「富山ブラック」にちなんだ富山県各地が「カラーラーメン」なるものをそれぞれに開発。「おやべホワイトラーメン」「入善ブラウンラーメン」などと共に開発されたのが今回訪れた高岡市の「高岡グリーンラーメン」なのです。

黒も白も茶色もどこかで見たことがありますが、緑色のラーメンはそうそう見かけるものではありません。宇都宮味噌ラーメンの名店「麺 藏藏(ZAZA)」で「バジルdeグリーン味噌」という絶品を食べた記事を以前掲載しましたが、こちらはどんなお味なのか非常に気になったので突撃してみました。

先日「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」を取り上げた通り、富山県高岡市は藤子・F・不二雄先生が生まれ育った故郷の街。JR高岡駅からは路面電車路の「万葉線」もあるのですが、2駅ほどの距離なので散歩してみることにします。



メインの北口を出て「ドラえもんの散歩道」の前を通り、路面電車に沿って商店街「すえひろーど」を北に向かいます。


訪れたのが平日の昼間だったので閑散としています。



万葉線「末広町」の駅。路面電車のある街はなぜかそれだけで魅力的に思えてしまいます。筆者の好みかもしれませんが…。


交差点を曲がるところで路面電車に追い越されました。なかなかモダンな車両です。


「片原町」の駅…というか停留所に見えますね。乗り場までは横断歩道のようなものもなくワイルドですが、交通量から考えれば特に問題ないということなのでしょうか。なお、高岡駅から万葉線に乗った場合はここで降ります。


ここから細い道をさらに2筋北西方向に進みます。


すると土蔵造りの旧家が立ち並ぶ、重要伝統的建造物群保存地区に指定された山町筋に行き当たります。明治後期の大火の後に建てられたとのことですので、F先生もきっとこれらの建物を見ていたことでしょう。


ここだけでもじっくり見て回る価値のある風景ですが、今回の目的は「高岡グリーンラーメン」ですので、そちらに向かいます。


蔵を改造したオシャレな「山町ヴァレー」の片隅にあるのが「緑彩軒」。まだピカピカのお店です。



店内も洋風にまとめられていていい感じです。


レトルトも販売されていました。官民一体となってPRしているのがよく分かります。


こちらが「高岡グリーンラーメン」の説明。定義としては名産品である「高岡産ほうれん草を使用していること」と「見た目にグリーンであること」が定められています。


「高岡グリーンラーメン」の緑色はほうれん草の緑色なんですね。さて、どんな風味で楽しませてくれるのでしょうか。

程なくして着丼。見事なまでに深い緑色をしています。ほうれん草と水菜、豚と鳥のチャーシューが載せられています。


こちらはトッピングの辛味噌と柚子胡椒。


食べてみると、ほうれん草の風味がしっかりと分かるあっさり目のスープのつくりがとても丁寧。「グリーン」を名乗るだけあって全体として刺激を強めず、それでいてしっかりとコクや風合いを出してきています。


途中で辛味噌と柚子胡椒で味変をしながら食べ進めていくと、少しずつこのスープの違った顔が見えてきて、最後まで新鮮に味わいを楽しむことができました。ただし麺はもうちょっとしっかりしていた方が合いそうな気がします。

結局唐揚げセットを頼んで完食してしまいました。


ということで、カラーラーメンだけにイロモノである可能性をちょっとだけ心配していましたが、特色のはっきり出たご当地ラーメンに仕上がっているというのが感想。

富山ブラックを筆頭としてカラーラーメンの食べ歩きが流行っていけば、さらに「高岡グリーンラーメン」を提供する店舗も増えて面白い事になっていくのではないでしょうか?

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