【橋の下世界音楽祭レポート】音楽好きたちが夢中になる「橋の下」とはいったい何なのか?

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音楽好き、フェス好きたちが今一番日本で熱い音楽祭だと噂する「橋の下世界音楽祭」を訪れたのでレポートします。

フジロック・フェスティバルを筆頭に、今や日本の週末や夏休みの過ごし方としてすっかり定着した野外音楽フェスティバル。

その形態もいわゆるロックフェスティバルから、レゲエやテクノ、アニソン、EDMなどのジャンルに特化したもの、クラフトなどの手づくりのマーケットを中心に据えたもの、キャンプイン自体をメインとするものなど、極めて多種多様なフェスが開催されています。

開催場所もキャンプ場やスキー場などの山の中からからビーチ、湖畔、公園やスタジアム、さらには都市の一角を歩行者天国にするものもあり、すでに野外音楽フェスティバルと一言で括ることも難しくなっています。

そんな様々なフェスをそれぞれ愛する人がいて、この広大になったフェスシーンが隆盛を極めているわけですが、その多種多様なフェス好きたちの間でここ数年の間に大きな話題となっているのがこの「橋の下世界音楽祭」なのです。


かくいう筆者も数年来知人友人から「あれだけは本当にヤバいから絶対行った方がいい」と言われて2017年に初参加し、15年を超えるフェス体験の中でも最大級の衝撃を受けました。

そして今年、縁あって再び参加し、レポート記事を書くことになりました。なぜこの時期の掲載になったのかについては、あまりにも熱く濃厚だったため、咀嚼し、飲み下し、消化するのに少なからぬ時間がかかるためです。

もちろん時間が経ったからといって全てを消化しきれるようなハンパな音楽祭ではありませんが、写真や動画を見返し、あそこで何が起っていたのか、自分が何を感じたのかを言語かできるようになるのにこれだけ必要だったということです。


まず始めに、この橋の下世界音楽祭(以下、橋の下)をオーガナイズするのは日本のバンド、Turtle Island(タートルアイランド)とmicroAction、そして火付け ぬ組。開催されるのは愛知県豊田市の豊田スタジアムの目の前にある豊田大橋の下で、これが名前の由来となっています。

Turtle Islandがどんなバンドかはこちらの(2012年の時のものですが)プロフィールを参考にしてみてください。

1999年20世紀末、豊田市にて結成。幾多のメンバーチェンジを繰り返し、東洋と西洋各国の様々な楽器を取り入れ、日本のお囃子やチンドン等、日本やアジアのモンゴロイドのGROOVEと、パンクやロック、レゲエサウンドから民謡、各国土着音楽まで勝手雑多に飲み込んだ極東八百万サウンド。
 
日本、アジア近辺の土着ズンドコビートと独自の世界観や節回しを磨きつつ自分たちのルーツ、遺伝子、細胞、魂の踊る音楽を模索追求しながら国内外で活動中。

TURTLE ISLAND ARE... __ TURTLE ISLAND - タートルアイランドより引用)


2013年のフジロック・フェスティバルへの出演や、2014年のグラストンベリー・フェスティバルでの日本人初となるメインステージへの出演など、国内外で類を見ない活動を続けるTurtle Islandが橋の下を始めたのは2012年。


東日本大震災を受け、自分たちに何ができるか、何をしたいのかを突き詰めた結果としてこの音楽祭という形で結実したとのことです。

その経緯や想いがどういったものだったのかはReal SoundBeatfulのインタビューの中でTurtle Islandの中心人物である永山愛樹氏本人の言葉で詳しく語られているので、ぜひこちらも目を通してみてください。


もちろん橋の下に参加する人々はTurtle Islandのファンだけではありませんし、愛樹氏の言葉や考えに賛成して集まった人ばかりではありません。それどころかTurtle Islandのライヴを見たことがなかったり、存在すら知らなかった人々も当たり前のように訪れています。

この場所にはパンクス、ヒッピー、パリピ、フェスっ子、スピリチュアリスト、アングラ、サブカルなどの音楽や文化の各ジャンルを思わせる参加者が大勢いる上に、おそらく東京で言えば「代々木公園の〇〇フェス」にふらりと遊びに行っていそうなカジュアルなタイプの人もいます。


他にも豊田市民とみられる家族連れや、犬の散歩やランニング(なんせ河原ですから)の途中に通りがかったと思われる出で立ちの人から近所の中高生まで、完全なるごった煮状態で思い思いに闊歩しているのが橋の下ならではの光景。


そしてそんな人たちを拒むことなく受け入れ、世界のどこを探しても見つからないような体験に満たされる空間こそが橋の下、という事ができるでしょうか。


なので、もちろん橋の下の受け取り方にも楽しみ方にも正解はありません。それぞれがぞれぞれの文脈やバックグラウンドを持ちながら、何らかの嗅覚でこの場所を嗅ぎ付けて辿り着き、そこでそれぞれの時間を楽しみ、味わい、噛みしめて帰って行きます。


であればやはり筆者にできるのは、自らの目で見て触れた橋の下がいかなるものだったかを記すことになるでしょう。だからこのレポートは決して橋の下の全てを網羅するものでもなければ、あるべき楽しみ方をオススメするものでもありません。


ということで、あくまで筆者目線から今後複数回にわたり、世界のどんなフェスとも違う「橋の下世界音楽祭」のフォトレポートをお送りしてみます。

【橋の下世界音楽祭レポート 其の壱】自由とカオスと音楽と祭りのモッシュピット | BUZZAP!(バザップ!)


【橋の下世界音楽祭レポート 其の弐】黄昏が降りてさらに熱は高まり、飲み踊りそして遊ぶ | BUZZAP!(バザップ!)


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