矛盾しているような、それでいて納得してしまいそうな結果が出ています。詳細は以下から。
Instagramなどでは特に顕著ですが、SNSにはそれぞれにカラーの違いが存在しています。女性が多かったり10代がメインユーザーだったり、リア充アピールの場だったりとあれこれ述べられていますが、世界的に有名なふたつのSNSのユーザーの特色の違いが面白い事になっています。
ブルーネル・ユニバーシティ・ロンドンのTara C. Marshall博士は「なぜFacebookがこれだけ浸透しているのに人はツイッターでつぶやくのか。そこにはFacebookでは満たせないニーズが存在しているのか」との疑問から研究を開始しました。
その研究によると、ツイッターユーザーにはある種の人格特性が関連づけられることが分かりました。特に経験に対しての寛容さと、政治目的には手段を選ばないマキャベリストであることがツイッターユーザーであることと関係しているということです。
Marshall博士は569人のFacebookとツイッター双方のユーザーと516人のFacebookのみのユーザー、そして32人のツイッターのみのユーザーを調査しました。
Marshall博士によると、ツイッターユーザーはFacebookユーザーに比べて創造的、また知的な経験に対して寛大で心が広いのですが、同時に他人を巧みに操る策動的な面を持ち合わせているとのこと。
また、こうした人格特性はツイッターを使う動機にも影響しているといいます。非常にオープンな人は自らのキャリアを売り込むようなつぶやきをし、政治や研究といった知的好奇心を満たすようなつぶやきをしがちです。
一方、ナルシストは自らの個人的な達成やダイエット、エクササイズなどのつぶやきが多く、より多くの「いいね!」やリツイートを得ることを重要視します。平均すると、知的な投稿を好む人の多くはダイエットやエクササイズなどにはまず「いいね!」はしません。
ただし、この研究で報告された「いいね!」やリツイートの平均などは被験者の自己申告であるため、確実だとは言い難いとのこと。特にナルシスト的傾向のある人はこうした反応を盛る傾向にあるとMarshall博士は指摘します。
また、マキャベリスト的傾向のある人がツイッターに惹かれることは分かりましたが、そうしたユーザはなぜ自らがツイッターを使い、何をつぶやいているかには光を当てないとのこと。
彼らの利用目的が情報共有なのか監視目的なのか、また得られた知識を他人を操るために使っているのか、自らの評価を高めるために使っているのかを調べるにはさらなる研究が必要だとしています。
なお、Marshall博士はツイッターがこうした自己強化のために用いられる一方、社会的な繋がりを広めるためにも使われていると指摘します。
多くのツイッターユーザーは友情や社会的な繋がりに価値があると考えています。ある特殊な興味関心を持っていたり、同じ産業で働いていたりする場合、その繋がりは価値ある情報源となり、社会的なサポートともなり得ます。FacebookやInstagramはもっと特別なニーズのために作られているため、彼らはツイッターを使うのです。
とのこと。フォローしている面々の事を思い出してみると、少なからず納得できるところがあるのではないでしょうか?
インプレス (2018-03-16)
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