「ヘイトスピーチ禁止」をYouTubeが強化、差別団体やナチスの賛美・歴史修正主義動画も削除対象に

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あの「アダルトマン将軍」騒動から1年。

YouTubeがコミュニティガイドラインを改定し、ヘイトスピーチやハラスメントの禁止をさらに強化します。詳細は以下から。

YouTubeは現地時間6月5日、公式Blogポストでコミュニティガイドラインの改定をアナウンスしました。

それによると、YouTubeはこれまであった動画内でのヘイトスピーチ禁止をさらに強化するとのこと。特に年齢、性別、人種、身分、宗教、性的指向、従軍経験の質に基づいて、差別や隔離、排除のためにある集団を有意であると主張する動画を禁止します。

例として挙げられているのは、本質的に差別的であるナチスの主張を宣伝したり英雄視する動画で、ホロコースト否定論やサンディフック小学校銃乱射事件は無かったと主張するような動画も削除対象となります。

なお、ヘイト動画は研究者やNGOなどが差別主義者と戦う際の資料ともなりうるため、完全な削除ではなく何らかの形で残し、研究者のみ閲覧できるようにする構想もあるとのこと。

さらに明確なガイドライン違反とは言えない「ボーダーライン動画」についても対策を進めるとしており、視聴者にミスリードを誘うような「深刻な病が奇跡的に治る」とする動画や、地球平面論の動画などが例として挙げられています。

ボーダーライン動画については、すでに1月のコミュニティガイドライン改定でアメリカ国内で50%程度の削減に成功しており、今後もさらに対象を拡大していく方針とされています。

差別表現を含む動画については日本でも対策が進められており、2018年春からネット上の有志らによってヘイトスピーチを含む動画を通報するというキャンペーンが発生していました。

これによって「明治天皇の玄孫(やしゃご)」という血筋を売り物にしながら差別を垂れ流していたタレントの竹田恒泰、最高裁にヘイト集団と認定された「在特会」生みの親である差別主義者の桜井誠らを筆頭に1000チャンネル以上、50万本を超える動画が削除されました。


直接的な差別だけでなく、差別を繰り返す団体を賛美することなどもガイドラインに抵触するようになるYouTube。

今まで削除されずにいた動画も、これで削除される可能性が浮上してきました。

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