ラーメンの都として全国に知れ渡る京都市から、名古屋のソウルフードが撤退となります。詳細は以下から。
名古屋発のラーメンチェーンとして全国的に有名なスガキヤ。ラーメンの安さとお手軽さに加え、アイスクリームやかき氷といった甘味を一緒に楽しめるのが凡百のラーメン屋とは一線を画するところ。
京都市に現在残っているスガキヤ最後の1店舗は、左京区のショッピングモール「カナート洛北」のフードコートに入っているものです。ここの前は近所の同系列のモールに古くから存在していたとのこと。
カナート洛北は京都の誇るラーメン激戦区、一乗寺ラーメン街道から徒歩5分というロケーション。ですがスガキヤは、一乗寺に集うラヲタと呼ばれるクラスタよりは、家族連れや中高生らに人気です。
それはやはりラーメン320円、ソフトクリーム150円といったお手軽さと、おやつにちょっと小腹を満たしつつおしゃべりに興じるといった使い方に向いているところ。
甘いものを食べたい人と、ラーメンを大盛りにしたい人が、いずれもワンコイン以下の価格で楽しめるお店と考えると、スガキヤの優秀さに気付く事ができるでしょう。
やはりオーダーするのはスタンダードなラーメン。2019年にこれで320円というのはやはり並大抵のことではありません。名古屋の味のイメージとはちょっと違うあっさり目の豚骨風味。ですが物足りなさはありません。
もちろんスガキヤといえばこの「ラーメンフォーク」。一度見たら忘れられない独特な、それでいて洗練されたフォルムです。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)にも置かれたこのフォークを使ってラーメンを食べるという行為そのものがスガキヤ体験とも言えるでしょう。
食べ終わったらデザートにソフトクリームです。
もともと戦後すぐに甘味処として創業されただけに、どこのラーメン屋にも真似のできない説得力がそこにはあります。甘ったるすぎず口直しにぴったり。
さて、余りにも残念な撤退の理由はこのカナート洛北の大増築と、それに伴う改装のため。6月30日(日)で営業終了となり、これをもって京都市内のスガキヤは全滅となります。
近隣店舗は滋賀県の大津市のフォレオ大津一里山店と堅田アルプラザ店が紹介されています。なお京都府内では京田辺市の京田辺アルプラザ店と相楽郡の精華台アピタ店がありますが、距離的にはこちらの方が遠いようです。
カナート洛北の増築後にスガキヤが復活するかについてはまだ未定とのことで、京都市民からの強い要望が届き続ければあるいは…というところかもしれません。
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