KDDIとソフトバンクがタッグを組むことになりました。詳細は以下から。
KDDIおよびソフトバンクのプレスリリースによると、両社は2019年7月3日、保有する基地局資産を相互利用し、地方での5Gネットワークの早期整備を共同で推進することに合意したそうです。
これは28GHz帯や3.7GHz帯といった高い周波数帯を用いる5Gネットワークの全国整備には膨大な数の基地局の設置が必要となり、長期にわたる工事と多額の投資が伴うため。
5Gネットワークの地方展開を加速するべく、両社は基地局資産の有効活用を目的とした工事設計や施工管理などを進めるための共同施工管理会社の設立を視野に入れて検討するとのこと。
今秋から北海道旭川市内、千葉県成田市内および広島県福山市内で共同実証に取り組み、工事設計から施工管理までのプロセス効率化を図るとともに、5Gネットワークの品質向上効果や地方における整備期間の短縮効果を検証していくとしています。
・15:52追記
KDDI広報部に問い合わせたところ、相互利用するのはあくまで5Gネットワークで現行の4G回線は対象外とのこと。
今回の提携に至った理由として「インフラ構築に関するコストの効率化」「地方創生」「(早期整備による)ユーザーのメリット」などが挙げられています。
なお、KDDI広報部によると今回のリレーションシップは「オープンなもの」。他社が加わる余地があるとしているため、5G整備に向けて携帯各社が力を合わせる未来も見えてきそうです。
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