ベジタリアンより肉を食べる人の方が精神的に健康という研究結果

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むしろ逆のようにも感じられますが、どういうことなのでしょうか。詳細は以下から。

肉をはじめとする動物性の食物を摂取しないベジタリアンというライフスタイル、最近日本でもよく知られるようになってきました。

人がベジタリアンになるには宗教的・信条的な理由もあれば、健康や美容のためというケースもあり、千差万別です。ベジタリアンでも卵や乳製品を食べる人もいれば、一切の動物性食品を食べない厳格なヴィーガンもいます。

そのように意識的に食やライフスタイルをコントロールしている人々は精神的にも健康であるかのように感じますが、そうではないという最新の研究結果が出ています。

ジャーナルCritical Reviews in Food Science and Nutritionに掲載された研究によると、ベジタリアンよりも肉を食べるノンベジタリアン(通称:ノンベジ)の方が精神的に健康だという結論が示されました。


研究を主導したサザン・インディアナ大学のUrska Dobersek助教授らは肉食と精神的健康に関する18の先行研究を分析。これらの研究ではヨーロッパ、アジア、北米、オセアニアの計149559人のノンベジと8584人のベジタリアンが対象となっています。

また、精神的健康についてはうつ病、不安、計画的自傷行為、ストレスの感知、QOL(生活の質)が含まれています

結果として、ベジタリアンはノンベジよりもうつ病や不安、自傷行為のリスクが高いことが判明しました。ストレスの感知とQOLについてはそうした関係はあまりはっきりとしないとのことです。

Dobersek助教授らはこの結果に非常に驚いているとコメントを出しています。また、ここで示されたのはあくまで相関関係であり、「肉を食べないことが精神的健康に悪影響を及ぼす」といった因果関係が示されたわけではないことを指摘しています。


その上でDobersek助教授らが結果に対する説明として提示したのは、もともと精神疾患に苦しんでいる人が生活を改善する一環として食生活を変化させてベジタリアンやヴィーガンになることを選んだ可能性です。

安易にベジタリアンになることで栄養不足に陥り、精神疾患のリスクを増加させていることも考えられるとのこと。摂食障害を持つ人が疾患を覆い隠すためにベジタリアンを装うケースはこれまでも少なからず見られています。

加えて、非常に繊細だったり動物愛護に強い意欲を持つ人がベジタリアンになるとともにうつ病や不安にさいなまれることもあるとDobersek助教授は指摘します。

つまりベジタリアンが精神的に不健康であるのではなく、精神的に問題を持つ人が治癒や改善を求める中でベジタリアンというライフスタイルを選んでいる場合があるということ。


鶏が先か卵が先かという問題になりそうですが、ライフスタイルの改善で精神的な健康を取り戻そうとするアクションの中に、肉食を止めてベジタリアンになるという選択肢は確かに存在しています。

肉を食べない食生活は古くから不殺生として仏教には取り入れられてきましたし、宗教的理由から肉を食べないインド人が数億人規模に上っているように、信仰やウェルネスの文脈の中でベジタリアンになるという選択は特段不思議なものではありません。

この辺りの事実を無視して「ベジタリアンは精神的健康を害する」と結論付けることはできなそうです。

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