吉野家が新型コロナで経営悪化、大苦戦の「はなまるうどん」「京樽」含めて年度内に最大150店閉店へ


新型コロナの飲食業界への影響が取りざたされてきましたが、あの吉野家ですら大打撃を受けていることが判明しました。詳細は以下から。

牛丼チェーン御三家のトップ、「吉野家」を経営する吉野家ホールディングスが、今年度中にグループ全体の国内外約3300店舗のうち最大150店を閉店することを明らかにしました。

これは新型コロナウイルスの影響で業績が悪化しているためとのこと。緊急事態宣言時には飲食業界への打撃が大きく取りざたされましたが、誰もが知る巨大チェーンにもその影響が及んでいたことになります。

閉店する内訳は「吉野家」が国内40店と海外50店、「はなまるうどん」が国内外の30店、「京樽」が傘下チェーンも含め国内の30店とのこと。

決算資料によると、緊急事態宣言中も吉野家はテイクアウトや冷凍牛丼などにより健闘していたものの、商業施設内の店舗が多いはなまるうどん、京樽が大きな影響を受けていたことが分かります。

実に9割が休業・時短となっていたはなまるうどん、京樽。6月に営業再開が進んだものの、7月以降の感染の広がりを見る限り、予断を許さない状況です。

緊急事態に対応するためにコスト削減を進める吉野家。一方で休業補償や特別手当の支給など雇用維持・継続を最優先にしている点に好感が持てます。

テナントとの契約などの問題から、今年度後半に飲食店の閉店が続発するとも指摘されていましたが、今後感染が再拡大し、補償なしの自粛要請が再開されればさらに厳しい状況となることも十分懸念されます。

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